訪問時期に関してのお願い

投稿日:2014年2月8日

 目覚めたら銀世界だったという日本。

相当に積もったのですね。子どもたちにとっては、思いかげない楽しい体験になったのでしょうが、滑って怪我などされませぬよう。

シドニーは、晩夏の、いつもの濃い青い空ではなく、少し白っぽい、でも、雲ひとつ無い空が広がり、絶好の海日和。ホストとあるいはお友達と、ビーチに出かけた生徒たちが多数いることでしょう。肌を焼かないように。。。

121日にシドニーに到着し、ホストと過ごす週末は、今週が3回目です。すでにそんなに時間が? という感覚もあれば、到着したのは、もうずっと前のことのようにも感じられます。

今日は、ご協力をお願いするためのものです。

お子様が留学中にオーストラリアに、と考えられていらっしゃいます保護者の皆様にあててのお願いです。

お子さんが留学中の保護者の訪問を禁じている留学機関は珍しくありません。ICETの場合には、トライアル・エラーを何度か繰り返しているというのが正直なところです。

完全に否定してしまうことが無いのは、根本に、15歳、16歳という自立に向かう大事な時期に1年間も親子が離れることになるので、その間の全成長を把握することは到底できないことであっても、その間一緒に過ごした人々や自然環境など、保護者が訪問されることで親子で共通に持てるものができることは、とても良いことであり、大事であるという考え方があるからです。また、一人の若者を通して、ふたつのファミリーがひとつになる、ということもとてもすてきなことです。

一方で、留学という特別な1年を過ごしている子どもたちの心理は、とても複雑です。1年間まったく大丈夫な生徒もいれば、1年間がんばると決意して来たものの、1年間お父さんやお母さん、家族たちに会えないというのは思った以上に辛い、という生徒もいます。半年以上経ってから何かの拍子で突然にホームシックになることもあります。

ご両親とそれまでそんなに離れたことがないのですから、会いたいと思う気持ちは当然ですし、留学前には少し憎まれ口をきいていた子でも、こんなチャンスを授けられたことに、また、よそのお家に滞在させていただくことで、日本のご両親に大きな感謝を抱くようになり、その思慕は、さらに募ることもあります。

あまり問題が起こらない年もあります。生徒たちに大きな影響が出てしまう年もあります。難しいのですね・・・ そうなると、保護者の方々においでいただく時期が、いつがベストなのだろうかということが微妙な決定となってきます。

ここ2年は、来ていただく場合には、すべての学習や行事が終わり、生徒たちが、留学の達成感を全身で、心全部で感じ、ホストにも先生がたにも、1年間の努力と成果を一緒にお祝いしていただく卒業式にご両親にもおいていただくという形でご協力いただき、途中で問題が起こることもなく、大変、良い形になってきています。

保護者の皆様が夏のお盆の時期が最もお休みが取りやすい時期であることは、重々承知しております。その上で、おいでいただけるのであれば、ぜひとも、12月にお越しいただくことができれば本当にありがたく、そのご協力がお願いできれば非常にありがたい次第です。

過去に途中でのご訪問によって起こったことの例です。

1 生徒本人の気持ちが揺らでしまうことがあること。それを目標にがんばった生徒が、その後に落ち込んでしまう場合。ご両親がみえるということで、それを知ったときから、そのことだけが目標となり、勉学にそわそわの状態になってしまう場合。強度のホームシックに陥ってしまう場合。

ご両親は、うちの子に限ってそんなことはない、大丈夫と思って起こしになられます。

また、自分の両親だけが来てくれたと嬉しい反面、他の生徒たちが寂しい思いをすることに罪悪感を感じ、そのために、友達関係がギクシャクすることもあります。

1年間会わないと約束したから絶対日本で待っていて欲しい。そうでないと、成長が見せられない、と拒絶のように強く反応する場合もあります。

2 他の生徒たちの気持ちが揺れ動きます。やはり、お父さん、お母さんが日本から見えるということは、とても大きなことであり、子どもたちの中にいろいろな感情を引き起こす引き金となることがあります。うらやましいという気持ちもあれば、自分の両親がこれないことに複雑な気持ちを抱くこともあります。

3 そうした気持ちの揺らぎは、授業に支障をきたします。

4 授業には迷惑をかけませんという約束でも、いざとなると、通訳が要る、この日には学校を早引けできないか、などいうことが起こってくることも少なくありません。

卒業式においでいただけるものであれば、本来の目的は全部叶う上に、完遂した達成感の絶頂にあって光り輝く姿を見ていただき、その喜びを一緒に祝っていただくことができます。

以上のような理由から、年度の途中ではなく、来ていただくのであれば、ぜひとも卒業式においでいただければありがたく、そのご協力を仰ぐ次第です。

ビジネスでオーストラリアにお越しになるような場合には、私たちが関知するところではございませんが、お子さんに会われるご予定であれば、ご一報をいただければありがたいです。内緒でとか、隠したりということは、一番避けていただきたいことです。

卒業式は、124日(木)の夜です。

生徒たちの帰国は、大阪学芸が127日〔日)、残り全員が126日(土)です。

大変勝手を申しあげますが、ご協力いただければ幸甚です。そして、卒業式には万障お繰り合わせの上、ご出席ください。あの感動的な瞬間は二度と繰り返すことができず、テープやDVDでは、到底同じ感動をお伝えすることができません。

 最後に、もし、以前にこちらからご連絡させていただきました情報と、今回のものに違いがございましたら、申し訳ないことを致しました。ここに掲載されたものにご協力いただければ幸甚です。

 

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