現在を生きる
投稿日:2014年4月14日
こんな言葉があります。
Yesterday is history. Tomorrow is a mystery. Today is a gift. That’s why we call it the present.
先日、たままたある会合で言われたものです。匿名ということだったのですが、調べてみると、Bill Keaneというアメリカの漫画家の言葉であることがわかりました。
調べた過程で驚いたのは、過去、現在、未来に関する名言は、無限にたくさんあるということです。それだけ、人間にとって、時間の流れ、そして、その中における自分に関する関心が深いものだということなのでしょう。
老子によるこんな言葉もあります。
原語がわかりませんので、どちらが正しいのかわからないのですが、
日本語だと、「苛立たせるものは、今日の経験ではない。過去の後悔であるか、未来の不安であるか。」
英語だと、
If you are depressed, you are living in the past. If you are anxious, you are living the future. If you are at peace, you are living in the present. (沈んでいるなら過去に生きている。不安なら、未来に生きている。平穏なら、現在に生きている)
ニュアンスは違いますが、言いたいことは、過去に縛られず、未来を心配せず、現在に生きよということです。キーンの言葉もまったく同じ意味です。
今の時間がギフトなんだ、と。
仏陀もまったく同じことを言っています。
「過去は追ってはならない、
未来は待ってはならない。
ただ現在の一瞬だけを、
強く生きねばならない。」
未来は待ってはならない。
ただ現在の一瞬だけを、
強く生きねばならない。」
先日、「未来のことを考えると不安で、現在の目標がいいのかどうかわからなくなってしまった」という相談があり、今現在していること、学習していることに集中することだ大事、それが、未来において、選択肢を大きくするという話をしたのですが、生徒たちに、これらの言葉を送りたいと思います。
私たちは、本当のところ、今、この瞬間にしか生きられません。過去を振り返るのは想いであり、身体はもうそこにあるわけではありません。未来も、気持ちがそこに馳せているだけで、現実のものではないから、見えないもの、未知のものは、ときめきを感じる期待もあれば、不安を感じる焦燥にもなります。
しかしながら、未来を考えるからこそ目標も計画も立てられるし、道も決められます。過去を振り返るから、そこから学ぶものがあります。
過去をどのような未来に続けられるかが、現在であり、現在が、過去と未来を結びます。
だから、今が大事。そこにいる自分が大事。どんな自分であるかが大事。