礼儀は思いやり
投稿日:2014年4月16日
こんな会話がありました。
「日本みたいに礼をしないから、オーストラリアにいるとマナーを忘れてしまいそう」とある男子生徒。
「エエエエ〜!!」
一体、礼儀とかマナーをどう心得ているのか、もし、礼をする挨拶が礼儀だと考えているのだとしたら、大変なこと。
さて、礼儀をどうして説明したものか。。。
こんなふうに説明しました。
礼儀は、周りの人々と、自分に対する思いやりの気持ちから出てくるもので、頭を下げるといった形は、それに付随しているもので、礼儀は、むしろ、心の在り方、相手方に対する自分の優しさである、と。
つまり、きれいな言葉、柔らかい物腰、相手に好感を与える姿勢や目線で接することができれば、相手は気持ちがいいし、自分も気持ちがいい。それを見ている周りの人々も気持ちがいい。
そして、自分のマナーが気持ちのいいものであれば、自分に戻ってくるものも気持ちのいいものであるはず。そういう意味で、お互いへの思いやりなのだ、と。
そして、これは、会話の内容や情報の伝達にも通じることです。
留学生は、留学中、自分の居場所を明確にしておくことが求められています。まずは、安全上の理由からです。
でも、それだけではありません。ホストファミリーとの生活の中では、ホストはいつも生徒の安全に対する責任があり、同時に、家族として、そのメンバーの動きや心境や状況を常にシェアしたいという願いを持っています。
例えば、今日は、どこどこに誰と、何時まで、そして、何時にどのバスで戻ってくる、そこには、どんな目的で行くのだ、というようなことを話たら、そこから、いろいろな会話に発展してくることがたくさんありましょう。
そして、ホストは、きっと、あなたの行動を楽しく想像することができます。戻ってきても、いろいろな質問、報告、話が弾むでしょう。
友達とどこに行く、で出かけてしまうのでは、ちょっと不足なのです。そこには、相手に対する思いやりはまったく感じられません。
英語の勉強のためにも、お互いの絆を深めるためにも、コミュニケーションは蜜にしましょう。それが、礼儀のひとつと理解しながら。