タイ軍が全権
投稿日:2014年5月23日
タイでは、先日首相が裁判所によって即日解雇されてしまいました。
そして、数日前、軍による戒厳令が敷かれました。
今朝のオーストラリアでは、タイ軍が全権を握ったというニュースが繰り返し流れています。前首相のタクシン派と反対派の協議での合議がまったく見られないから、と。
タイに旅行しようとしている人たちは、延期できるものは延期し、どうしても、という人々は、外務省に登録し連絡を取りながら、細心の注意をするよう、と呼びかけています。
あのタイで、こんなことが起きるなんて。ここ数年は、衝突が続いていましたが、かつてのあの穏やかで礼儀正しい人々の社会がこんなふうに変わっていくなんて。。。
他にも卒業生がいるのかもしれませんが、タイで二人のICETの卒業生が仕事で活躍しています。安全が確保されていること、海外からの企業に影響が無いことを祈ります。
こちらでのニュースでもうひとつ大きなことは、ウルムチの市場で起きた爆発事件です。
新疆ウイグル地区に起こっていることはチベットで起こっていることと同様、本当に悲惨です。去年天安門で起こった車の爆発事件も、また、今年起こった南のほうの駅での殺傷事件も、ウイグル族の人々によるテロだと報道では伝えられていますが、そうした報道が真実を伝えるものなのか、あるいは、ウイグル族をさらに制圧するための策なのか、本当のところはわかりません。
http://www.youtube.com/watch?v=_Gu29c1q42E
弱肉強食は、人類がずっと続けてきていることです。領地の取り合いであったり、宗教的な理由であったり、一民族の優勢と純血を唱えるものであったり、イデオロギーの戦いであったり、その理由は、様々です。でも、人間は、取り合いと他の制圧を続け、自国の、あるいは、自分の民族の正当性を唱えます。
そっくりと失われてしまった文化や文明もあります。マヤやアステカはその典型ですが、世界中では数えきれません。
世界の強国は、他を抑圧するためだと言って、核や武器での武装を強めるばかりです。
排他的経済水域とか、領海とか、公海とかといったものを決めて、大洋に眠る資源さえも取り合いをしています。地球が人間に与えてくれる資源を、もっと人類全体のために使える方法がないものなのでしょうか。
今、世界は、エネルギーを支配する人(個人、企業、組織)の利権によって支配されている、と言われています。
日本の原発が福島の例があっても、廃炉に踏み切ることができないのは、エネルギーの確保だけでなく、その裏に複雑に絡む利権があることは、たくさん報道で述べられ周知の通りです。
人口がものすごい勢いで増え続ける地球。取り合いではなく、分け合うことを基盤にしないと、戦いを避けることは不可能です。エジプトやシリアや、ナイジェリアやコンゴやソマリアなど自国内でも紛争や内戦が止まないところ。
どうしたらシェア、共生ができるのか。。。
そんなことを強烈に感じる朝です。