Class Reportの見方
投稿日:2014年5月30日
先日、お手元にお届けしましたClass Reportに関することです。
評価の欄に数字が入っているために、日本の1から5までの評価として判断すべきものなのかというご質問をいただきましたので、見方をご説明致します。
数字は、便宜上入ったものであり、日本の通知表の1から5の通常の判定は、全く意味しません。
クオリティではなく、むしろ、頻度と通常の姿勢や態度を表しているものとご理解いただければありがたいです。
以下のようにご理解ください。
Experiencing Difficulties なかなかできない (注意をされてもできないことが多い)
Developing だんだんできるようになってきている (本人が意識し徐々に失敗がなくなってきている)
Competent 通常できている (たまにできないことがあっても、通常は、問題なくできている)
Highly Developed とてもよくできている (頻度、内容ともにとても良い姿勢が維持されている)
Outstanding すばらしくよくできている (頻度、内容ともに優れた姿勢を常に見せている)
学習の成果は、
学習に向かう姿勢があるかどうか
その環境の中における信頼関係があるかどうか
互いに支援する協力体制があるかどうか
時間の管理が上手にできるかどうか
勉強道具や資料の整理がきちんとできるかどうか
などの基本的な姿勢の有無で大きく違ってきます。
また、学ぶことにどこまで熱心になるか、どのように集中するか、によっても大きく違ってきます。
日本での学習は、受け取り吸収することに重きがあり、それを表現するのは、テストの際です。こちらは、理解するために質問し、そして、吸収したことを通常の授業内で、キャンパスで、家庭で、即座に表現していくことに大きな重点があります。吸収50%、表現50%と同様の重きがあります。
従って、得たものは出す、さらに、体験するために、そして、収穫するために、自ら出る、という姿勢が極めて重んじられます。これは、若者達が、将来、国際的な舞台で活躍するためにも、極めて大事なことです。
総じて、全員が、理解し吸収するための努力をしていることは、よく見えます。
吸収したものを表現する、さらに吸収するために自ら動くという姿勢をこの数ヶ月で自分のものとしてきている生徒たちも徐々に増えてきています。
与えられたことをすることには、時に苦痛を伴います。必ずしも、それが、自分が好むもの、好む方法ではないからです。でも、学習を自分の責任として自分に課すことができれば、学習は、楽しいものとなってきます。なぜなら、確実に自分のものとなっていることが実感でき、そして、それを自らが作り出している喜びを感じることができるからです。
当然、成果もより大きなものとなります。
このClass Reportは、その移行を表しているものとして解釈していただければ幸いです。