潜水艦

投稿日:2014年5月30日

興味深い記事が今日はたくさん目に付きます。

ABC 放送というオーストラリア国営の放送局があります。

そのオンラインのニュースで、日本がオーストラリアに最新の技術を備えた潜水艦を売ることになるかもしれない、でも、それは中国を揺すぶることになる恐れがある、という内容の記事があります。契約する前に、それがどういうことを意味するのかしっかり考えよ、というものです。

http://www.abc.net.au/news/2014-05-29/japanese-submarine-deal-with-australia-may-rattle-china/5487402

えっ! 潜水艦で奇襲した国に、日本のハイテクを満載した潜水艦を売る??!!

 1942年の5月31日の夜から6月1日の未明にかけてシドニー湾を奇襲した日本。

72年後の今日、日本は、オーストラリアに潜水艦を売る用意をしている?!

歴史とは何なのか。。。

昨日の敵は今日の見方。今日の見方は明日の敵、的なグローバル政治における大国のコロコロ変わる動きはよくありますが、日本もその駒のひとつ、ということでしょうか。

オーストラリアと中国は、貿易上切っても切れない仲にあります。2年前にオバマ大統領が訪豪し、中国の軍備に備えて豪に米軍の基地と米兵を置き、日豪の軍事協定を強めるという演説を議会でした時には、中国を何故にそんなふうに刺激するのか、まったく迷惑至極という口調の批判記事がいくつも出ました。

批判にかかわらず、そのラインは、日本を含めて、しっかりと敷かれています。共同の軍事訓練もあります。そして、今日は、潜水艦を売る話。

 その他に、日経ビジネスに、「日本は米国の属国であり続けるのかー」というタイトルで、オーストラリア国立大学のマコーマック教授のこんな記事が掲載されていました。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140528/265633/?n_cid=nbpnbo_mlp

日本で報道される政府の見解や政府案の裏には、こんな動きがあるのだということがよくわかります。

この記事の中で最初に述べられている阿部総理のアメリカの要人たちに向けての英語のメッセージは、こちらから。

 http://csis.org/multimedia/video-statesmens-forum-he-shinzo-abe-prime-minister-japan

生徒の皆さんは、土日にかけて、じっくりと読んでみてください。

大学で国際関係を学んでいる卒業生にとっても面白い記事だと思います。

 

 

 

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