社会問題への関心

投稿日:2014年7月30日

ブログに掲載したいことはたくさんあります。

でも、次々といろいろな行事があり、一旦タイミングを逃すともうあまり意味のないものになってしまうものもあれば、伸び伸びになってもそれなりの意味を持つものもあります。

意味を持つもののひとつは、ホリデーの宿題だった「関心を持つ社会問題」です。

何人かの逸脱した作品を、徐々にですが、いくつかご紹介しましょう。私の手元に置いておくだけでは、あまりにももったいないです。

「私が一番放っておいてはいけないと思ったのは、今、世界中で起こっている『貧富の差』の問題です。この半年で、このことに関するたくさんのビデオを見ましたが、どれも鮮明に映像が私の中に残っています。『世界平和』を口にするのはとても簡単なことですが、いざこのために何ができるのかと問いただされれば、誰もが黙るでしょう。なぜなら、何も詳細を知らないからです。

私もCAPDでこのトピックについて学んでいなければ、こんなに深く真剣に考える機会はなかったかもしれません。『貧富の差』は、大きな問題であり、食べる物も寝る場所もなく、たくさんの人が亡くなっている、だけど、その理由や具体的に何が彼らをこんなにも悲惨な状態にさせるのかは分からないし、知る機会もないというのが今の一般的な現状ではないでしょうか。

このまま、なんとなく認識しているだけで、私たちが何も行動を起こさなければ、今よりももっと『貧富の差』は大きくなり、発展途上国の人々の死亡率も更に高くなるでしょう。少なくとも、『世界平和』なんという言葉とはかけ離れた世の中になると思います。

私は、昔から発展途上国の問題に興味があるので、『ストリート チルドレン』についての本や実際にそのような国にボランティアで行ったことがある方の講演などを聞いてきました。その中で、一人の作家さんが、ある一人のいわゆるストリート チルドレンと呼ばれている男の子と出会い、その子に絵を描いてプレゼントをあげると、さっきまで “Money…. money…..” とした言わなかった男の子の目が輝き、笑顔で今度は、”Thank you” と言い、大事そうに絵を抱え、母親の元まで持って行ったという話がとても心に残っています。

生まれた場所や育った環境は違っても、ひとつの得に対する芸術を感じる心は世界共通です。何の罪もない人たちが、今こうして私たちが暖かい場所できちんと学習できている間にも、今日を生きぬくために一生懸命『闇』とたたかっています。

私たちは、少なくともその『闇』を知り、彼らの悲鳴に耳を傾ける必要があります。『かわいそう』や『知らなかった』とはもう誰も言えないような、もっと一体化した世界であるべきだと思います。」

世界への視野が広がれば、他の文化や価値観への知識を得ると同時に、世界が抱える問題や課題にも直面することになります。

その時に、平成という時代の日本に生まれたことがどれほど恵まれたことであるか、そして、オーストラリアというまたとても恵まれた国に留学している自分の身が、どれほど特別なものであるかを初めて相対的に理解することになります。

その立場にあって、何ができるか。これが、留学生に突きつけられる課題のひとつです。

知ることが第一歩。知れば、それが知識となり、知識に火が点けば、行動を起こす源泉となります。

そうした課題を真剣に捉えている姿勢を頼もしく思います。

 

 

 

 

 

 

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