Fund Raising
投稿日:2011年2月27日
Swan Hillへの道は、緑が両側からかぶさってくるほどに青々としていました。
10数年この道を数えきれないほど往復しましたが、緑が、そして、木々がこんなに楽しそうに繁っている様子は目にしたことがありません。緑の輝きと艶と、そして、木々の枝や葉の広げ方は、わずか1か月前とはまた違う活力と美しさを呈していました。
洪水の被害には見舞われたものの、10年間の干ばつでひび割れた大地が再び柔らかくしっとりと潤されていることが感じられます。
24日は、MacKillop Collegeのスイミング・カーニバルでした。自分の所属するハウスの色を身に着けての参加です。中には、ハウスの色のビキニを着ている生徒も何人かいました。先生方も、それぞれの色の日焼け止めクリームを顔に塗っての応援です。
マコさん、ユリアさん、ミホさんが泳ぎました。自分の泳ぎやすいスタイルではないところに名前を入れられたということですが、それだけになおさら、レースに参加し、泳いだことは立派です。まさに、文字通り、それが、オーストラリアの文化に、生活に、「飛び込む」ということだからです。
オーストラリアでは、‘Give it a go’という、勇気が要ることはわかっているけれど、ともかくやってみようよ、という精神をとても大事にします。そして、結果が問題ではなく、トライしてその精神を発揮した勇気が賞賛され、敬意を表されます。
この‘Give it a go’の精神は、留学生活のどの領域においても共通に必要とされるものです。留学だけでなく、人生を通してそうなのかもしれません。新しいことにチャレンジを重ねるごとに、自分の世界を広げていくことができます。大げさに言えば、人生を能動的に生きるか、受動的に生きるかの違いです。
ICETの生徒全員が、英語の学習においても、友達つくりにおいても、ホストとの交流においても、毎日の生活の場で、この精神を大いに発揮して欲しいものです。この精神発揮した1年と、発揮そこねた1年が計り知れなく大きな違いとなることは、いうまでもありません。
25日には、fund raisingが実施されました。ICETの5名の生徒たちが、焼きそばを作って売りました。
Swan Hillはかろうじて逃れましたが、60キロほど離れたKerang(ケラング)という町は、大きな被害を受けています。Kerangは、かつて、数名のICETの生徒たちがホームステイでお世話になり、コミュニティのスポーツなどに参加させていただいたところです。
MacKillop Collegeの生徒や先生たちのご協力をいただき、ほんのわずかな金額でも、洪水の被災者への支援になれば、という意図から出たものです。お金を集めることが主旨ではなく、再び、このコミュニティの中に日本からの若者たちを受け入れていただき、かわいがっていただいていることへの感謝を示すことが本来の目的です。
5人とも本当に一生懸命に、生き生きと動いていました。
新しい土地で、まだ、自分の思うようには動けず、従うことしかできない毎日の中で、生徒たちが役目を負って、主体的に活躍できる機会となったことは嬉しいことです。
ツバサ君から、今週の記事が届きました。
「今週の月曜日から大阪のトミヒロが授業に参加して、クラスメイトが増えました。水曜日にはSRCのメンバーのバッチ授与がありました。SRCのメンバーは木曜日から一泊二日のSRCのキャンプに行ってきました。キャンプでは、朝から晩まで楽しく、今後のSRCの活動について話し合いをしました。来週は月曜日から二泊三日のYR10とYR7のキャンプがあります。オーストラリアのキャンプ(合宿)は、寝袋と枕を持参します。とか言いつつ、SRCの時には枕ありました。」 by Tsubasa
(Swan Hillの写真は後日掲載します)