カウラ日本庭園

投稿日:2014年9月22日

春が至るところに感じられたカウラ。

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車の前に、左に右に、緑の中に広がる黄金色のカーペット。

なんと美しい、キャノーラ(菜の花)畑。栽培者の方々には、遺伝子組み換えの問題や気候など目に見えないご苦労もおありなのですが、私たちは、その色彩に目を見張りました。

カウラには、日本庭園があります。

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シドニーから400キロも離れた田舎の小さな町に、こんなにすばらしい日本庭園がある。

そのこと自体が、この地がとても特別な地であることを物語っています。

オーストラリアと日本が第二次大戦中には、敵国どうしとして戦っていたことは周知の通りです。カウラは、戦争捕虜のための収容所が設置された町のひとつでした。1944年にこの地で起きた悲惨な出来事からこの日本庭園が生まれました。

カウラは、日本との絆を深めるために、ここに日本庭園を建立することを決め、日本政府もそれを支援。造園家の中島健氏の江戸時代の回廊式のデザインで、9年間かけて建設されました。第二期の完成は1986年。

それ以来、この日本庭園は、カウラの人々によって守られてきています。水が少ない土地で、これだけふんだんな水量を使っていることひとつを取っても、どれほど、この庭園が大事にされているかがわかります。

この時期、カウラには、桜が咲きます。「桜通り」と呼ばれる通りがあるくらい、桜の木がたくさん植わり、そろそろ1000本になります。桜はもちろん日本を象徴する樹木。そして、神風特攻隊の青年たちの命の象徴でもあります。

春になると、「桜祭り」という行事が行われます。大人に開放する週末と、学校の子どもたちに解放する週日の3日間。

それに合わせて、日本庭園で日本文化の紹介があります。その中心となって活躍されているのは、トラデイッションズオブジャパンの代表であり、茶道裏千家カウラ交流会副会長の鈴木久美子氏です。カウラの日本庭園の特別顧問をされています。

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ICETの生徒たちのカウラ参りもそろそろ10年になります。以前は、ICETの生徒たちがここを訪れるのは4月だったのですが、去年からこの時期に変更し、「桜祭り」のお手伝いをさせていたくだことになりました。

今年は、先発の3人は、3日間のお手伝い。後発組は、1日だけ。それでも、カウラの町の行事に、生徒たちが主要な働き手として日本文化紹介のために参加させていただくことは、とても意義のあることです。その意味の深さは、次回から徐々に説明を加えて行きます。

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