時間、どう使うのか
投稿日:2015年1月21日
世界は、平等を唱え、その大切さを私たちは、小さな時から学んできました。
でも、どう見ても、世界が平等でないことは、誰の目にも明らかです。命の価値でさえも、どの時代にどこで生まれたかによって、大きく違います。
単に私たちの受け止め方の違いではなく、現実に存在する問題です。
そのために起こる紛争や戦争は、留まるところを知りません。その一方で、それをなんとかして撤廃しようとそれに命をかけて戦ってきた勇敢な人々もたくさんいます。
その中で、私たち誰もが平等に持っているものがあります。
時間です。
1日24時間は、誰にとっても同じです。しかしながら、時間という観念をどう受け止め、どう使うかになると、皆、違います。
面白いビデオがあります。
The time you have (in Jelly beans)というもの。次のURLをクリックしてみてください。
www.youtube.com/watch?v=BOksW_NabEk
1日をひとつのジェリービーンに例え、平均的な人の一生なら、どこにどれだけの時間が費やされるだろうか、そして、残った時間は、どう使うの? というものです。
アメリカの平均寿命が79歳、それをジェリービーンで置いてみると28835粒。寝る時間、食事や食事の用意の時間、仕事の時間、通勤にかける時間、家事、テレビなどを見る時間、つきあいなどなど、いろいろな時間を引いていくと、残るのは、本当にわずかな数。
あなたは、それをどう使いますか? というものです。
皆さんは、どんな感想を持たれましたか?
私は、驚愕しました、本当にわずかな数しかないことに。一生なんて短いものだと感じていましたが、こんな映像で突きつけられ、その短さを再確認させられ、残りをどう使うのかを本気で考えさせられました。
オリエンテーションでは、M&Mを使ってやってみました。一生ではなく、留学での時間に限定して。
12年生がオーストラリアで残されているのは卒業式まで303日。
11年生は、668日。
自分の時間を最高のクオリティとするにはどうすればいいか。。。
何のために使うのか。
どういう目的のために使うのか。
何を求めて使うのか。
何をどう形にしていくのか。。。
有効に使うための鍵は、「意識する」ということです。
そんなことを考える時間でした。
英語に「crossing the threshold」という表現があります。日本語で一番近い表現は、「敷居を跨ぐ」というものかと思います。
何かの壁があり、その前と、それを越える(くぐる、突き破る)後では、世界が違ってくることを意味します。
子どもの世界と大人の世界は違います。自立していない世界と自立した世界とは違います。意識を持たない世界と持っている世界では大きく違います。目的のない人生と目的のある人生は、違います。
このオリエンテーションは、そのような敷居を跨ぎ、さらにその先の世界に自分を導いていくためのものでした。
「今まで漠然としていたものが、より鮮明になってきた」
「夢の実現をより強く願うようになった」
「焦点が絞られて来た」
「理解できないことがたくさんあったけれど、そのうちに、徐々に理解に至るようになっていくのだと思う」
といった感想が聞かれました。人生の探求は、一生続きます。意識することが、自分の人生を創ることに結びついていきます。