自然からのメッセージ
投稿日:2015年1月21日
オリエンテーション最後の日。
お天気は曇り。風が少し強かったのですが、海に出ました。
イルカに会うために。
ここには、人間が作り出している世界の喧噪はありません。あるのは、大自然のみです。
自然界には、私たちに教えてくれるものがたくさんあります。どちらに進めばいいのかの指針もたくさんあります。
出会う動物たちは、いつも、何らかのメッセージを送ってきてくれます。
Scott Alexander Kingという人が書いた’Animal Dreaming’という本があるのですが、これは、各動物の習性から、古代から人々が信じてきた、あるいは、その動物たちから受け止めてきたメッセージをわかりやすく説明している本です。
イルカは、次のようなことを意味すると書いてあります。
イルカは、「息」「生命」を意味し、赤ちゃんが生まれる瞬間に、イルカの存在がある。赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で、この世の誕生する意義を、そして、どんな人生を歩むかをお母さんと一緒にしっかりと感じ取ってこの世界に誕生してきている。赤ちゃん、人間には、生まれる前にしっかりと約束してきたことがある。
イルカは、私たちに、お母さんのお腹の中にいた時の自分を思い出させる。今の自分はその約束事を忘れていないだろうか。
健全で、幸せに生きているだろうか。
ストレスになっている時、物事が思うように行っていない時には、息は抑えられてしまっている。そんな時に、イルカを思い出し、生まれてくる前にすでに持っていた人生の見取り図を思い出したら、再び、自分の力を取り戻すことができる。そして、生まれ変わることができる。
生まれた瞬間の一番最初の呼吸に名誉を与えることにもなる。
簡単にしてしまいましたが、以上のようなことがもっとずっと深く書かれています。
要は、自分の生き方に苦しくなった時、自分の本当に望むところに戻りなさい、それが、幸せへの道ですよ、ということなのだと思います。
「夢」を考え、自分の進みたい道のことを集中して考えた3日間。イルカは、ちょうど、いいタイミングで、「それが本当に望むところであれば、そして、それが本物の願いであれば、いいんだよ、それで、その道を行きなさい」というメッセージを運んできてくれたように感じられました。
そして、船の上を旋回し始めたのが、「the White-bellied Sea Eagle」。望遠レンズではなかったので、像が鮮明ではないのですが、船のキャプテンの説明では、この鷲は、45歳。羽を広げた長さは2メートル半。Jervis Bay一帯では、住民から’the Spirit Guardian’(スピリットの守り神)という名で呼ばれているということ。
私たちの頭上を、この鷲が旋回した!
遠い海の彼方を眺め、夢を馳せている真っ最中に。
行け〜!! 進め〜!! というメッセージ。
よく、このタイミングで来てくれました。ありがとう、の一言です。
今日は、最初の10年生(1年の留学プログラムに参加する生徒たちのことを指します)の到着です。残りの生徒たちは、今日、日本を出発し、明朝に到着です。今から、空港に行ってきます。
午後には、長い会議。そして、夜には、ホストファミリーとの会合が予定されています。
1年の始めです。日々の忙しさに振り回されずに、常に基軸がどこにあるのかをしっかりと確認するためにも、3日間の自然の中での時間は貴重なものでした。