留学のその後
投稿日:2011年4月3日
10年前の光景が再現されました。
去年、保護者のOB会ができたらいいですね、という話から、康子先生、石原さん、河本さんが中心に動いてくださり、2000年、2001年、2002年度の保護者を軸に、懐かしい顔ぶれの方々がたくさん集まってくださいました。中には、91年と2009年の保護者の方のご参加もありました。
福島からご夫婦でいらしてくださった方もありました。
そのにぎやかなこと。当時の思い出にたくさんの花が咲きました。
親御さんたちの縦の線が、時代をまたいでつながりました。
お元気になられた康子先生を囲み、その思い出話に尽きることなく、みなさん、なかなか会場を去ることができません。
1月に東京で開催された卒業生の同窓会で感じたことは、若者たちの持つ力でした。自分の人生にかける情熱、苦しいことがあっても折れない強靭なバネ、次から次と自分が超える山を自ら作っていくチャレンジ精神、人々とのつながりを大事にする心、周りへの気遣い、素早い動きなど、その場に溢れた空気は、実に、POWERFULなものでした。
すでに社会に出て活躍している卒業生たちの保護者の皆様が感じてみえるのは、やはり、同様に、子どもたちの持つ「力強さ」でした。
自分の望む人生を切り開いていく逞しい子どもの姿、苦労を苦労としないバイタリティ、次から次と展開される子どもの人生のステップにハラハラしながらも、なぜかそこにそれを誇っている親の心がある、という心情が会話の中に溢れ出ていました。
親御さんのバイタリティと明るい笑顔と会話の迫力に圧倒される数時間でした。
親御さんたちが確信を持って子どもたちの10年前の体験が今に生きていることを肯定してくださっていることは、留学という極めて特殊な教育を提供している私たちにとっては、貴重な証言であり、また、大きく勇気づけられるものです。
また、「こんな機会を持ちたいね」「縦の流れを築き強めたいね」というのがご参加くださった皆様のご感想でしたので、今回の集いが、きっと、また、なにか新しい流れを生み出すものとなるかもしれません。
親御さんの支援が、留学中の子どもたち、これから留学する子どもたち、そして、留学を体験した子どもたちの精神に大きくプラスのエネルギーをもたらすことは言うまでもありません。それは、しいて言えば、日本の社会に、そして、世界に大きく貢献していくことでもあります。
最後になりますが、英語科から現在留学中の生徒たちの保護者の皆様には、心からお詫びしなければならないことがあります。みなさまのお膝元におりながら、お目にかかることなく岡山を去ることです。
私が、岡山にお邪魔することになりましたのは、すでに2月末の保護者会の開催が決まった後であり、4月開催の申し出に対しては、「次の英語科の保護会は7月と決まっているので、したいのであれば個別で」という学校からの指示に基づき、皆様にお会いさせていただくことは、またの機会といたしました。そうわかって来岡したものの、さすがに、心残りであり、心が痛みます。
この次には、別の開催の仕方を模索してみます。その時には、また、お世話になることも出てくるかもしれませんが、どうぞ、よろしくお願いいたします。今回は、どうぞ、お許しください。