Canberra
投稿日:2011年4月26日
晴れた!
土曜日のどしゃぶりから打って変ったお天気。Easter Sunday(キリスト復活の日)に、いよいよDHSの10年生の出発。きっと、待ちに待っていた日でしょう。
シドニーからキャンベラまでは約5時間の旅。バス酔いが心配された生徒が酔うこともなく、渋滞に巻き込まれることもなく、予定通りに到着。
最初に訪れたところは、Telstraというオーストラリア最大の電話会社の電波塔です。Black Mountainと呼ばれる山、というよりはむしろ丘の上にあり、最上階は、870m。キャンベラの全部が眼下に一望できます。
ご存知のようにキャンベラは、人工的にゼロから創られた町です。シドニーとメルボルンの両方が首都になると名乗りを上げ、どちらも譲らないために、その中間に首都を築こうということになったものです。多少、シドニーよりですが、ほぼ真ん中です。まったく何もない森を切り開き、湖を作り、町を造り上げました。
最初は、小さな規模の町を想定していたようですが、今では、3万5千を超える大きな都市となり、少しずつ、住宅街が周りに広がり、それに伴って店なども増えていっています。それでも、塔をひとまわりすると、拓けているのは一部であり、あとは、森林のままというのがよくわかります。
初日のハイライト(?)は、なんといってもユースホステル。みんな泊まったことがないので、この仕組みにまずびっくり。世界中から、バックパックの旅行者が集まってきます。このユースホステルは、キャンバラのど真ん中にある、とても便利な宿舎です。外に出て数分のところに巨大なショッピングモールがあります。
でも、すてきなホテルに泊まり慣れている生徒たちには、洗面所もシャワーも共同使用となると、とても厳しいものがあるようです。「シャワーが水だった、カンボジア並み」と嘆く生徒もいました。この日は、ホステルが満杯で、一部屋の空きもないということだったので、システムにまで影響があったのかもしれません。コールドシャワーはほかにはなかったようなのですが、かわいそうなことをしました。
先輩たちは、大学に行き、世界のさまざまなところに旅行を試みるようになると、ユースを利用するようになり、留学時代のこの旅のことを思い出すという便りも時々あります。
食事は、メニューも当番グループの編成もすべて生徒たちが自主的に決めました。最初の夜は、カレーとサラダ。
さて、夕食を作りましょうと、当番グループが張り切って取りかかったら、他の学校のグループとぶつかったせいか、鍋がない、ピーラーがない、ボールがない、と無いものだらけ。共同キッチンには、4つのベースがあり、16個のバーバーで一度に料理できるのですが、肝心の鍋の数がわずか。それも、小型のものばかり。
それでも小さなものを4つ集め、なんとか終了。
そのおいしかったこと!!
後片付けも見事。「来た時よりも、去る時のほうがきれいに」と、本当にきれいに片づけていました。さすがです。
生徒たちの明るさと、柔軟性に助けられています。
本当は、実況中継のように、連日、写真付きで、旅の様子をお伝えしたいと思っていたのですが、現実は、そんなふうにはいきません。今日は、これでおしまいです。