Jenolan Caves
投稿日:2011年5月4日
有名なものがいくつもあるのですが、比較的らくに行けるところはJenolan Caves (ジェノラン鍾乳洞)です。幹線から中に入り、樹海を下に眺めながら、くねくねした道を進みます。すれ違うことが難しいので、時間帯でどちらからかの一方通行となります。
今回入ったのはChiefley Caveという名のものです。Chiefley(チフリー)という後世に名を残した首相がいるのですが、出身がこの地方であるので、彼に因んでこの名が付けられています。彼の名前は、シドニーに至るところに見られますので、よほどの名首相だったのでしょう。
最初に入ったところが、ルシンダの部屋と呼ばれるところ。発見者の奥さんの名前ということ。鍾乳洞は、石灰岩からできています。石灰岩は、サンゴと貝殻と泥が混じってできたもので、海の底にあったものが地殻の変動で地上に出てきて、それが雨水で溶けると、こんな美しい彫像を作り出します。
上からできるものをstalactite、下から積みあがるものをstalagmiteと区別して呼びます。覚え方は、天上にしっかりと(tightに)しがみつくのでstalactite、下から力強く(might)上に伸びようとするので、stalagmiteと覚えればよいとのこと。場所によって、1年に1cmしか伸びないところ、数センチ伸びるところと違うようです。雨の量に寄るとのこと。
コーナーを回るごとに現れてくる美しい自然の造形。神秘そのものです。
現在は、階段があり、電気がありますが、ろうそくの灯で、体にロープを巻きつけて洞窟に入ってきた最初の頃の探検家たちは、暗闇から浮かび上がる岩模様をどんな思いで眺めたのでしょう。その中には、21歳の女性もいたということです。
鉄分を含んで赤くなり、扇形に天上につながっているものがあります。「ショール」と呼ばれているのですが、「別名、ベーコン」と言ったら、「落ちた!」と生徒からのコメント。抱いていたイメージをこわしてしまったようです。
Caveの外のベンチで、今日のランチのお当番さんとほかの何人かが一夜かかって握ったという100個のおにぎりをいただき、Blue Mountainsに出発。
これまでずっとお天気に恵まれたのに、このへんから雨がポツッ、ポツッ。Blue Mountainsに到着した頃には、霧の中にすっぽりと包まれてしまいました。残念ながら見学はなりませんでしたが、この頃には、みな、バスの中でぐっすりだったので、起こされなくてむしろ幸いだったかもしれません。
シドニーには5時に到着。迎えにきてくださっていたホストファミリーと三々五々、お家にと散っていきました。
長い長い旅が終わりました。