室内演奏会
投稿日:2010年9月8日
7月25日
パフォーミングアーツという日本では聞きなれない言葉があります。音楽、ダンス、演劇など動きと形で芸術を表現するものを指します。デイビッドソンハイスクールは、この分野においてNSW州で名を馳せています。先日、そのひとつの活動である、チェインバー・コンサートがありました。
オーストラリアのハイスクールには、ダンス、ミュージック、ドラマという教科があり、希望者は選択教科として選ぶことができます。得意な分野の才能を伸ばすことができ、将来、そうした方向に専門的に進む生徒も少なくありません。11年生、12年生になると、内容が高度になり、HSC(統一卒業試験)のテーマとして、技術面の洗練さだけでなく、独創性を出すことを求められます。チェインバー・コンサートは、ミュージックのみですが、12年生が試験の前に練習として公衆に披露する仕上げの場です。自分の子どもだけでなく、このコンサートを毎年楽しみにしているファミリーもあります。
ICETからは、今年は2名参加しました。由紀さんがピアノを2曲、阿沙奈さんは3本のフルート用に美しくアレンジされた「春」という曲をそれぞれ演奏しました。今年は、尺八や琴の音をサックスで演奏するものがあったり、日本人の作曲家のものを現地の生徒が取り上げたりするなど、日本色が濃かったのが印象的でした。ロックバンドあり、ショパンなどのクラシックあり、前衛的なものあり、新進作曲家の曲ありで、多彩な演奏でした。
デイビッドソンでは、毎年2名の生徒が姉妹校盛岡中央高等学校の国際フォーラムに参加します。今年は、ジェイクとヒラリーが行きます。ICETの生徒たちが、出発前に彼らのオリエンテーションをします。今年は、引率がコージー校長先生なので、校長先生もオリエンテーションに参加され、生徒たちの指示通りに動くことを要求されました。
簡単な日本語のレッスン、作法について、そして、最後は、おそうめんでお箸の使い方の練習。とても楽しそうでした。この日は、10年生の数名が、たまたま、選択教科の野外授業でタロンガ動物園に行くのと重なりました。片方に出られないことを嘆くこと仕切りでしたが、それだけすべてのことに熱意をもって参加しているということの表れでしょう。