Enrichment Day

投稿日:2011年5月20日

 NSW州の教育の良いところのひとつは、縦のつながりがあることです。

 小・中・高・専門学校の中身の一部が、上手にそれぞれの中に組み込まれています。

 ハイスクールの11年生になるとシニアと呼ばれ、10年生までのカリキュラムとはかなり異なってきます。TAFE(テイフ)と呼ばれる専門学校の教科が、ハイスクールにいながらにして取得できます。そのために、火曜日には、ハイスクールの教科が組まれていません。

 TAFEの教科を選択しない生徒は、家庭学習となります。選択する生徒は、学校で履修できる科目もあれば、専門学校に出かけるものもあります。生徒がギスギスしないのは、こんな時間の余裕があることが影響しているのかもしれません。

 ICETの生徒の火曜日は、JBS(国語)やCAPDの学習の時間です。息抜きであると同時に、長期にわたる留学生活を精神的に支えるひとつの柱ともなっている学習です。時には、ホテルやレストランなどでのもてなしの技術を学習するHospitalityというTAFEの教科を選択する生徒もいます。卒業後、すぐに雇用に結びつく資格を取得することができます。

 DHSは、授業を小学生に公開しています。近隣の小学校から選ばれた5年生が毎週一度、10週間ハイスクールに通ってきます。これを年に2回繰り返します。ハイスクールの生活に慣れさせる意味もあるのでしょうが、言ってみれば、エリート教育です。早い年齢で知的な刺激を受けさせ、多方面への関心を持たせることが目的です。この優秀なこどもたちに2年後にDHSに来ることを選択して欲しいという意図もあることでしょう。

フルーツ・バスケット

 教科ごとで1日の活動を組みます。ICETも、1学部として扱われています。今回は、巻き寿司を一緒に作ったり、簡単な日本語を覚えたりしました。カードゲーム、折り鶴、習字、けん玉、フルーツ・バスケットなど、ゲームもたくさん用意されていました。

 現地の小学生にとってICETの生徒たちとの交流は、とても新鮮で珍しい体験です。この年齢で、外国人との交流が楽しい、日本はおもしろそう、という関心を持つことができれば、偏見を抱くことも少なくなるでしょうし、将来、この中から日本語を本気で学び、日本との架け橋になる子どもたちも出てくることでしょう。

 二度、三度と何度も連続でいとも簡単に玉を乗せてしまうツカサ君やユウト君たちを見て、Mr. Kolokossianが本気で挑戦。遂に乗ったと、なんとも嬉しそう! とても楽しい1日でしたネ。

 

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