Personality Type Workshop

投稿日:2010年9月8日

 8月29日

 パーソナリティ・タイプ・ワークショップ

  ここのところ、パーソナリティに関するワークショップがいくつか続きました。7月には、ホストファミリーと生徒たちのものがシドニーで、保護者を主体としたものが岡山でありました。岡山では、それに引き続き、8月末にも再度開かれました。

 一般的に、私たちは、自分に関しては、わかっているようでわからない部分がたくさんあるのですが、パーソナリティ・ワークショップは、自分に関する新しい発見をしたり、今までの理解を確認したり、何気なくしていることの裏で自分を動かしている価値観に意識を向ける場所です。そして、人は一皮むけばここまで違うものなのか、ということを認識することにより、そして、自分をより深く知ることで、自分のありようを肯定する場所です。

 オーストラリアに長く暮らして感じることは、オーストラリアでは、人々が個々に違うことは相互理解の前提であり、その違いを受け入れる感覚も開放的である傾向が強い一方、日本は、隣と違ってはいけないことに気を使い、できるだけ目立たないようにする傾向が強いことです。この傾向は、高校生の中にも顕著に見られます。人と違う意見をもっていてもなかなかそれを言えない。人と違う方法でしてみたいと思っても、反応が怖くて、なかなかその勇気が出ない。去られてしまうのでは、傷つけてしまうのでは、といろいろ思い悩み、自分の本音を抑えてしまう。そして、自分らしさを出すことなく時は過ぎてしまう。そんな、高校生が多いように見受けられます。 

 Personality Type Workshopは、ある意味では、自分が自分でいていい、という許可を自分に与えるような場です。あるがままの自分が宝ものであり、それが人と違うことが当たり前であるだけでなく、実は魅力なのだとわかれば、自分を出しやすくなります。人にも理解してもらうやすくなります。そして、違ってはいけないというある種の強迫観念から解き放たれることができます。

 それだけでなく、この知識は、生活のさまざまな分野で利用することができます。親子関係、夫婦関係、友達関係、職場での上司、部下、同僚との関係、学校での学習、進路、時間の使い方、リーダーシップの執り方、物事の計画の立て方、部屋の片づけ方など、本当にいろいろなところで、便利な道具として使えます。

             友だちであれば、そして、夫婦であれば、「違い」が互いの関係を補強するものとなります。違いを大事にし、取り入れ、受け入れ、そして、提供することで、関係はとても堅固なよいものとなります。チームも同じです。  

 ここに揚げた絵は、いくつかの例だけですが、違いは鮮明に表れています。それぞれに美があり、たからものに溢れています。

 人間関係のように、相手がいる場合には、もちろん、相手の気質を踏まえた言語を使えるようになることが大事なことは、理屈ではわかっても、実際の生活の中では、そう、簡単にはいきません。どうしても、自分の使い慣れた自身の気質言語を使ってしまうでしょうから、それを切り替えるには、意識的な訓練が要ります。

 でも、相手のことを考え、どういう言語を使えば相手により理解してもらえるのかを考えることが楽しくなってくれば、タイプの知識が生きてきた、と言えるのかもしれません。 

 一度だけのワークショップでは、なかなか情報を落とし込み理解するのは難しいかもしれませんが、でも、得た知識を日常の中で大いに活用しているうちに、徐々に理解も深まることでしょう。

 新しい発見があったり、知識が役に立つような場面があったら、フィードバックとして教えていただければ幸いです。

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