騒がしい世の中

投稿日:2011年8月9日

 忙しい日々が続いています。

 12年生は、いよいよと本格的に大学受験の用意にかかっています。書類を用意するだけでも容易ではありません。DHSの教科のアサインメント課題を抱えながら、受験したい大学の過去問に挑戦し、小論文を書く練習し、志願書の推敲を重ね、書類の記入、その上に、TOEICとかTOEFLも受験しなければなりません。

 「どれを優先したらいいですか?」という生徒からの質問。どれも怠ることができません。一体、時間をどこから探してきましょうか、という感じです。ご苦労様なことです。

 忙しいのは、世の中も同様。誠にさわがしくなっています。

 シリアとリビアでは内戦が続いています。それを操ろうとしている大国は、打つ手がありません。ギリシャから始まったヨーロッパの金融危機。今は、イタリア、スペインに飛び火する様相になってきています。アメリカの国債の降格とそこに至るまでの政治不信で、世界中の金融が不安定。日本は円高で呼吸が止まりそう。ストラウスカーンに続くIMFのトップの逮捕。メディアのキング、ルパート・マードックは、世界のサイキを歪曲していた魔王であることが判明。ロンドンでの暴動。世界のいたるところで起こっている爆破テロ・・・ 

 そこに加えて、世界中で起こっている自然災害。

 なんと不穏な世界でしょう。しかも、ここにあげたことなどは、氷山の一角でしかありません。

 マードックの力がなくなってメディアがよくなれば、世界はよくなるのでしょうか? 

 インターネットの普及、瞬時の交信、多様化した価値観、留まるところを知らない欲望、権力に抑圧されていた鬱憤の噴出・・・

 既成の社会秩序や構造は、確実に壊されていっています。

 現代の人々の生活は、あまりにも忙しく、誰も皆、落ち着いた心の平穏を得ることが難しくなってきています。

 そんな中で、ますます大事になるのは、しっかりとした信念と堅固な価値観を持ち、自然や普遍な崇高なものとの結びつきを求め、互いに愛し合い支えあうことです。

 子供たちは、こんな不穏な世界において未来を築いていかなければなりません。予測ができない未来において、自分をどう確立していくのか。

 自分も大事、でも、互いの結びつきをみな必要としています。横にも縦にも斜めにもつながっている堅固な愛と信頼の土台があれば、自信を持って、未知の挑戦に臨むことができます。

 私たち大人ができることは、その堅固な土台を築くことです。生徒どうしのつながり、先輩と後輩のつながり、自分も人も大事にする愛と信頼に満ちた関係、底に流れるしっかりとした価値観、未来を恐れない挑戦の精神、そして、個々の才能と技術の強化。

 これは、ご両親、ホストファミリー、先生たち、生徒たちの4本柱がしっかりと結ばれたところで、始めて可能となります。

 未来への課題は、山積みです。でも、その中で、子供たちがたくさんの夢を育み、未来に自力で大きく跳躍していける力を養える環境を作ることが、私たちの使命です。簡単ではないですね・・・

 子供たちの明るい笑顔があることが、何よりの糧です。

 先日掲載の「生徒からの声」に、ユキさんから写真が届きました。記事と並行して写真を載せましたので、どうぞ、そちらをまた開いてみてください。

 今日もまた、皆様の1日が良い日でありますよう。

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る