Are you OK? Day
投稿日:2010年10月8日
’Are you OK? Day’。何の日だと思われますか?
少し、調べてみたところでは、ニュージーランドから始まったキャンペーンのようなのですが、オーストラリアでも、これが導入されました。数週間前から、テレビ番組の間やニュースの前、また、ラジオなどで、俳優や有名人を起用して、盛んに呼びかけが行われ、昨日が、その日でした。
お隣の人、近所の人、しばらく見かけない人、自分と接触のある人、初めて出会った人、通りですれ違う人、みんなに「大丈夫ですか?」と呼びかけましょうという運動です。
何が大丈夫なのか。何から大丈夫なのか?
困っていることはないか、誰かにいじめられていないか。誰かに暴力を振るわれていないか。自殺を考えたりしていないか。あなたは、大丈夫な状態にありますか。困っていたら、困っている、と言ってもいいのですよ。言ってください。力になりますよ。と声を掛け合うことで、困っている人を、事が起る前に救済しようという運動です。
オーストラリアの国の統計局の2008年の数字によると、自殺者の数は、全部で1799人。1997年からの十年の間に、数がぐっと減っています。女性はほぼ同様。男性の数が、大きく減少し続けています。この10年間に、男性に対するコミュニケーションの研修や、離婚した男性を助けるための団体が多く誕生し、男性への支援を出している効果が大きいのかもしれません。毎年3万人を超える数字を現象させることができない日本とは大違いです。
このキャンペーンは、DVーDomestic Violence (家庭内暴力)の犠牲者も対象になっています。統計を調べてみたのですが、あまりに複雑で、ここには掲載仕切れません。何をDVと特定するかでも、大きく違ってきます。また、先住民の住むオーストラリアでは、民族によっても、また、州によっても、数字に大きな違いがあり、どの数字を掲載するかで、全体像が大きく違ってしまいそうですので、数字の選択ができません。
数字は別として、DVを無くそう、極端な飲酒を無くそう、路上での暴力を無くそう、喫煙の害を無くそう、肥満の子供を無くそう、と社会に悪影響のある事象を減少させるための運動がたくさんオーストラリアでは全国規模で実施されています。
日本の自殺者数は、WHOの2007年の数字によれば、ロシア、ハンガリーに継いで多い数字です。10万に対しロシアが34.3人。日本は、2004年の数字で24人。ここ数ヶ月は、行方不明のお年寄りのことが日本で話題になっています。
この、Are you OK? Dayが日本に取り入れられたら、大きな効果があるかもしれません。
これだけメディアが発達した現在、人々の意識の中に注意を喚起するには、メディアを通じての社会教育の実践我極めて有効となります。日本でも、こうしたキャンペーンが全国規模でもっと行われるようになったら、大きな効果があがるのではないかと思う昨日、今日です。
まずは、一人ひとりからの実践です。みなさんも、「お変わりありませんか」「お元気ですか」と普段気になりながら連絡がなかった方々に声をかけてみませんか?