4学期

投稿日:2011年10月18日

 今日(17日)から4学期。

 そして、HSC開始。

 HSC – Higher School Certificateは、ハイスクール6年間の総仕上げの試験です。

 ICETの生徒にとっては、高校3年間の総仕上げ。 高等教育修了試験とでも言えばいいのでしょうか。

 100を越える試験科目の中で、唯一の必須教科はEnglish(ESLを含む)です。例年は、Englishから始まるのですが、今年は、Business Studiesと古典ギリシャ語から始まりました。

 古典ギリシャ語は、NSW州全体で履修した生徒が17名。それでも、履修できるシステムがあり、政府がその修了を証明できる試験があることに驚きます。なぜ、こういうことが可能になるのか・・・・ 政府にそれだけの経済的な余裕があるだけのことではなく、この学問の価値を見出し、それを維持しようという考え方ができる人がいる、そして、それを主張したら実現できる場があるということに、感心せざるを得ません。

 メルボルンは、アテネについで、世界で二番目にギリシャ人が多い都市ですが、そうしたギリシャ人口の背景を踏まえても、すごいことだと思います。

 Business Studiesは、生徒たちの間では、結構人気のある教科です。ビジネスとは何か、ビジネスの機能の分析、起業し維持していくための課程、ビジネスの短期・中期・長期の計画の立て方、マネージメントの特徴および責任、ビジネスの成功に必要な金融プラン、市場の特徴や役割、雇用との関係、グローバル環境の中でのビジネス、そして、ビジネスの社会的責任などについて勉強します。

 1年組の生徒の中にも、この教科を選択する生徒もいます。HSCコースは2ねんかけての履修ですので、相当に詳しいことを学習します。

 日本の教育が、こういう実際的な学習の履修を高等学校の時代に可能にしたら、日本の若者の仕事やビジネスに対する知識、姿勢、考え方などが大きく変わってくるのではないかと思います。

 終身雇用で会社が知識や技術、意識や姿勢を全部伝授してきた制度が徐々に崩壊してきている今、若者たちは、自分たちでそういうものを学び、社会に出る準備をしていくことが急速に求められています。

 そういう中で、こうした実質的で合理的で、すぐに生活に活かせる科目がオーストラリアの教育の中にはたくさんあります。日本の教育事情も、そうした世界の動きの中で、生徒たちが、知識の詰め込みだけではなく、実際に応用できる知識や技術の発達をめざす教科を高校や大学で提供できるようにしたら、若者たちの今後の生き方がもっと頼もしいものになるのではないかと思います。

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 さて、4学期です。

 10年生にとっては、とうとう来てしまった4学期です。

 1月から培ったきた力を思い切り使い、オーストラリアの生活を満喫し、そして、言語の上達の上でも、自分へのチャレンジの上でも、最後の跳躍を試みる時期です。

 なかなか思うように使えなかった英語も、この時期には、相当に使いこなせるようになっているはずです。英語は使えば使うほど磨きがかかります。いろいろな話題を見つけて、生活のあらゆる場で、英語を使うことを実践する、実践できるときです。

 生徒たちから寄稿がありましたので、ご紹介します。 

 「この留学も残りわずかになりました。最初のころはまだまだと思っていたけれど、時間が経つにつれて焦ってきて、あと約2ヶ月しかない状況に私たちはいます。

 最近私はいろいろと考えるようになりました。

 残り少ししかない中で何ができるか、帰ってからのこと、大学や将来のことなど、一人になると深く考えてしまいます。

 後悔は何にもならないし、未来のことは心配したってどうすることもできないので、今を楽しんで充実した2ヶ月にしたいです。」  by Ranna

 「今週はホストがデンマークから帰ってきたので、ぼくも家に帰りました。

 日曜日の朝早くから海に行って、その日の夜は、夕ご飯をデッキで食べていると、野生のポッサムがあらわれ、うちのデッキを駆け抜けていきました。ホストシスターも驚きをかくしきれなっかたようです。

 お母さんは、”たまに蛇いるから気をつけることね!!”と。

 蛇はいやだな、と思いました。」   by Yuto

 

 「日曜にICETの卒業生でこちらの大学に通っている先輩とその人の友達が来て家でBBQをしました。ホストブラザーも家に帰ってきていつもより楽しいものになりました。

 久しぶりにその先輩にあったので、いろいろ話をきかせてもらいました。

 夜はラグビーの試合をみました。AUSがNZに負けてしまい、昨日のできごとの中では、ただひとつ、それが残念なことでした。
 オーストラリアにいる残りの時間も少ないので、楽しい時間をたくさんすごしたいとおもいます。」   by Youki

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