成果が見え始める頃

投稿日:2011年11月1日

 そろそろ10年生の選択授業から良いニュースが届き始めています。

 少し前、試験があり、3名数学でExcellentを得たとのこと。

 こちらの学校には、アサインメントというものがあります。これは、ひとつのテーマがあって、2-3週間かけて、それについてリサーチし、自分の見解をまとめたり、プロジェクトを作成したりするものです。選択授業の中には必ずこれが入ってきます。生地を使っていろいろなものをデザインして作りだす授業では、ICETの生徒たちが作り出すものは、よく褒められます。

 自動車のメカニックについての授業や木工の授業でも、生徒たちの真面目な姿勢がよく褒められます。

 週の時間割の中には、選択授業でわからないところやアサインメントの仕方をICETの先生から指導を受ける時間があります。Commerce(商業)という授業のアサインメントについて先生のヘルプを求め、放課後、一生懸命やった生徒が、とてもよい結果が出た、と大喜びだったと、ICETの先生も一緒に喜んでいます。がんばった甲斐があったようです。

 Commerce(商業)という授業は、消費者として必要な知識や将来社会において金銭的な自立を可能とするために金銭に関する知識を得る科目です。法律が個人とどう関係するのかといったことや、現代社会の雇用を研究し教育や訓練の重要性を学びます。社会に出てとても役に立つ科目です。

 この前ご紹介したBusiness Studiesは、このCommerceにさらに専門性を加えた上級生用の科目です。

 これから、各教科での結果が徐々に出てくる頃です。嬉しいニュースがたくさん聞かれることでしょう。

 ランチタイムの日本語レッスンも引き続き継続されています。教えている生徒たちも、教わっている生徒たちもそれぞれの立場でがんばっています。タムゼンとジョーダンの日本語も徐々に伸びていることでしょう。

 TOEICの特訓も始まり、ひかる君、早紀さん、里穂さんなど、12年生の生徒たちが代わり代わりに弘明君と一緒に10年生の生徒たちに英語学習に関していろいろなことを「伝授」しているようです。

 ICETでは、ある特定の試験に向けての訓練は通常していません。IELTSは、普段の学習の成果がある程度そのまま反映される試験内容なので、進歩を見ることが比較的正確にできます。

 TOEICの訓練を帰国前に数回するようになったのは、6年ほど前からのことです。帰国後、何の前触れも準備もなく試験を与えられ、その結果が極めて惨めなものであり、留学で得た自信を一挙に失うという悲劇が起りました。その生徒たちは、TOEICを留学前にも受験したことが一度もない生徒たちでした。その悲劇を二度と繰り返さないために始めるようになったものです。

 TOEICは、テクニックを学ぶことで結果は大きく違ってきます。そこが、現地の先生にも、私にも、しっくりこないところなのです。しかも、TOEICは、企業英語なので、日本の大学入試で重きが置かれる理由が私にはわかりません。

 しかしながら、TOIECが日本の教育現場で重きを置かれていることは確かであり、それが、生徒にとって必要なものとなるのであれば、少しでも慣れておいたほうがいいわけです。語彙も増えるし、文法も日本的なやり方に触れることもできます。

 そして、留学中に培った自信を日本に戻ってから少しでも失うようなことにしたくはありません。

 今日から11月。生徒の忙しさに拍車がかかるようになります。

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 ユリナさんからの寄稿です。

 「先週ママと買い物に行ったとき、店にはクリスマスのグッツが並べられていて、もう帰国なんだな、と感じました。

 1月からの毎日はとても早く、あっというまに9ヶ月経ってしまいました。

 オーストラリアに来る前は、ホストとの生活はうまくいくのかなと心配していましたが、日本の家族と同じくらいパパとママと仲良くなれ、日本の家族くらい大好きになりました。

 私がオーストラリアで生活した9ヶ月は、たくさんの人の支えがあって楽しく生活できたのだと思います。そして、これからの私の人生にとって忘れない経験になると思いました。

 本当にオーストラリアで生活できて良かったです。帰国までの1ヶ月の間、後悔なく、自分の身になる生活を送りたいです。」 by Yurina

 

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