ジャカランダが咲く頃

投稿日:2011年11月14日

 ジャカランダという美しい樹木があります。

 昔、メキシコに住んでいる頃、この花の美しさに魅せられました。ハカランダと呼ばれていました。

 オーストラリアに来たら、この花が咲く季節があることを知り、とても嬉しかったです。

 11月に入ると、街路や家々の庭に、薄紫のこの花がチラホラと見え始めます。そして、11月も半ばになると、数日の間に一斉に満開になり、あっという間に散っていきます。

 ジャカランダ街道と呼ばれる道があり、そこは、道の両側に、この木が立ち並んでいます。ある朝、たまたま5時過ぎに通ることがありました。前の夜、少し風が強かったのか、道路に、紫の花びらのじゅうたんが敷かれていました。

 車でそこを通ることにとても抵抗があったことを覚えています。

 この花は、桜が日本人の心に特別な意味を持つように、ジャカランダは、私たちにとってとても特別な意味があります。この花が満開になる頃は、生徒が去る日がもう間近、ということです。

 残りの時間が本当に充実したものであるように、すばらしい思い出を持って帰れるように、オーストラリアにまた戻ってきたいと思えるように、そして、この留学にきて本当に良かったなと心から思えるような時間を生徒たち一人ひとり持てるようできるだけのことをするのと同時に、送り出す人々の心にポッカリと大きな穴があいたままになってしまうことがないよう、最後の時間を整える時期です。

 1年間の、そして、3年間の密度の濃い日々の終わりは、去る側も送る側も言葉にならない余韻で包まれます。

 ジャカランダは、だから、特別なのです。

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 ユキさんとユカさんから寄稿がありました。

 「こんにちは。ゆきです。

 シドニーは本格的に暑くなってきました。

 一年という長い留学生活も帰国まで四週間を切りました。

 最近はホストファミリーと映画を見たり、おしゃべりしたり、楽しく過ごしています。シドニーで帰国までに行きたいところや、したいことを全部達成して帰りたいです。

 時間は限られているので、帰国までの時間、一日一日を大切にしたいです。残りの時間でできることを精一杯して悔いのない留学生活だったと言えるようにしたいです。」  by Yuki

 「土曜日にヘイリ-の誕生日会がありました。招待状のデザインがすごい可愛かったです。この誕生会はとても面白く、持ち物がおもちゃの銃でした。

デイビットソンパークで、約20人くらいきていました。とても綺麗なところで、泳ぐこともBBQをすることもできる所でした。緑の中でみんなで走り回りながら銃で射ち合うのは、最初は子供ぽいなと思っていたけれど、すごくたのしかったです。

 おもちゃの銃にもたくさんのものがあり、机において撃つものや、一気に20発くらい撃てるものや小さいものなどさまざまでした。中にははじめて会った人もいたけれど、最後には仲良くなりました。

 残りわずかですが自分の時間を大切にして、ホストや友達とできるだけ一緒にいたいです!」 by Yuka

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