卒業式

投稿日:2010年11月21日

 文化が違うと、表現方法はいろいろに違います。

 卒業式は、日本だと、一緒に過ごした日々を振り返り、感謝し、別れを惜しみます。次への門出というよりも、それまでの日々の思い出、楽しさ、様々な体験が脳裏をかけめぐり、そこで達成したことを祝い、そして、支援を感謝し、ひとつの区切りとすることに重きがあるように感じられます。

 オーストラリアでは、解放され、次の出発への出口に至ったことを喜び祝うことに重きがあるように感じられます。

卒業証書授与の瞬間

 

 会場の客席がいっぱいになると、スクールバンドが賑やかな演奏で、ゲストを迎えます。会場には、ヘリウムが入った風船が色彩豊かにたくさん飾られ、卒業生は、そこで、一人ずつ、校長先生から卒業証書をいただきます。

 
 待ちに待った瞬間です。
 オーストラリアのハイスクールを卒業。その裏には、たくさんの努力があり、試練を乗り越えた強さがあり、そして、自分を無限に高めたい向上心がありました。支援してくださった日本のご両親やホストファミリーや先生方やすべての方々への感謝があり、だからこそ、がんばることができたし、その達成を一緒に誇って欲しいという気持ちがありました。すばらしい快挙です。
 式の中では、卒業生による歌やロックの演奏があり、みんなの歓声を浴びていました。

卒業式で演奏するスクールバンド

 
 4年前にスクール・キャプテンだったAshley(アシュレー)のスピーチもありました。Asheyは、現在はMacquarie大学の3年生。Davidson時代には、ダンスで活躍し、日本にも数回研修で行っています。高校生時代には、ICETのプログラムとも大いに関係がありました。
 式が始まる前のちょっとしたおしゃべりの時間に、近況を教えてもらいました。去年は、名古屋にある南山大学で半年日本語を勉強。たくさんの大学の中から留学先に南山を選んだのは、留学生に向けての日本語教育が卓越したものであり、滞在は予想通りに、本当にすばらしいものになったということでした。最近は、ヨーロッパ、アフリカなどいろいろなところを廻り、ボランティア活動に積極的に参加し、とても充実した大学生活を送っているということでした。
 
 彼女からの卒業生へのメッセージは、「好きなことをすることが成功と充実に結びつく」「チャンスがあったら逃さない。自分が掴めるものはなんでもチャンスになる。だから、逃すな」ということでした。

  莉甫さん、阿沙奈さん、由紀さん、そして、旭君。卒業、おめでとう!!

 これから、それぞれの選んだ道に向かって、また、新しい歩みが始まります。阿沙奈さんと旭君は、この日に、この場にいることはできませんでしたが、でも、卒業した感慨を海を隔てた日本で十分に感じていることと思います。

 新しい道も決して平坦ではなく、落とし穴もあれば茨も待っているでしょう。でも、ここに至った成功と達成があれば、自分に誇りを持って進んでいくことができます。落とし穴も茨も、できるだけ避けて通る知恵と、ぶつかったら、切り拓いていくだけの独創性と力を十分に備えていると確信しています。

 自分が誇れる、そして、自分の成功が社会に還元できるような人生を切り拓いていってください。

ホストもお祝いに

いつもICET生の優しいお姉さんだったJamaicaも卒業

 

 式後に、フォーマルというディナーとダンスパーティに出かけていく二人の卒業生の笑顔は、はち切れんばかりでした。

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