有効数字

投稿日:2012年2月8日

 有効数字という言葉をお聞きになったことがありますか?

 今日、始めて、これがどういうものかを習いました。

 先週、今週は、何かわからないことがあって飛び込んでくる生徒たちがいるかもしれない、とできるだけ学校内のICETの職員室に常駐しています。実にいろいろなことが起こります。生徒だけではなく、思わぬ訪問客もあります。

 「日本語には、カルキュレーターという言葉はないの? タイムとか、マップとか、英語が日本語になっている言葉があるでしょう。カルキュレーターは日本語にはないの? Significant figure をどう説明したらいいと思う? 数学じゃないんだよ、言葉なんだよ。数学がわからないんじゃないんだ。英語がわからないから、数学がわからないように見えるんだよ。あの子たちは、みんないい子たちだ。だから、数学も伸びて欲しいんだ。手伝ってくれ!」と、数学の先生が飛び込んでみえました。

 Significant figureって? ちゃんと定義があって、先生が丁寧に説明してくださいました。「でも、そんなこと説明している時間が授業中には、ない。だから、それがわかっている前提で進まなきゃならない。授業中に一緒にいて日本語で説明してくれるとありがたいんだが・・・」

 最終的に、語彙を日本語でしっかりと説明しておきさえすれば、授業がもっと理解でき、数学の問題も解けるようになるのでは・・・という結論になり、教科書を1冊分けていただきました。久々(何十年ぶりでしょ!)に、数学の教科書を広げ、ちょっと楽しくなりました。

 でも、あとで、このsignificant figureを日本語でなんていうのだろうと辞書を引いてみたら、「有効数字」とありました。有効数字??? 聞いたこともない。どうやら、数学も、英語で学ぶときには英語で学んだほうがわかりやすそうです。

 PASSと呼ばれる体育の授業があります。大人気です。最初の4週間は、サーフィンに行きます。担当の先生が、「月曜日から始まるけれど、バスに乗り切れない場合には、数人かもしれないけれど、ICETのスタッフの助けが必要となるので、ついては、誰に行ってもらえるだろうか」とICETの職員室に訪ねてみえました。先日来、この話が出ていて、スー先生に次の4週間、お願いすることになっています。

 学校のミニ・バスに乗り切れないほどに、受けてくださったことにお礼を申しあげたら、こんなお話をしてくださいました。

 「言葉が通じないと、ICETの生徒たちが、どれだけこの授業のメリットを受けているのかよくわからない。でも、僕は、ICETのある生徒から、帰国の際にカードをもらって、何も言わない静かな生徒が、こんなにもこの授業を楽しんでいたのだとわかってからは、できるだけ、ICETの生徒を参加させてやりたいと思っているんだ。日本ではできないサーフィンや他のいろいろなスポーツをすることができて、本当に楽しかった、ありがとう、というカードだったよ。」

 と。1枚のカードがこんなにも先生の気持ちを昂揚させるものなのですね。

 バスには乗り切れない数でも、サーフィンは、プロの人たちが付きますので、人数が多くてもそこは心配要りません。

 でも、サーフィンをするには、最低でも50m泳げないとダメ、という条件があります。来週の月曜日には、まず、最初にビーチにある海水プールで泳ぎのテストをするそうです。先日、希望者のリストを見た際には、泳げないという人が数名いましたので、50m泳げないということになると、サーフィンはできないことになります。がっかりすることになりそうな生徒たちがいそうです・・・ 

 こんな感じでバタバタと1日が過ぎていきます。

 個人面談の約3分の2が終了しました。

 選択授業がさっぱりわからない、というのは大半です。それにもかかわらず、大方が、学校も家も楽しいと感じているようです。おもしろいですね。こんなに楽しくていいのだろうかと思うほどに楽しいという生徒たちもいます。

 ホストのことで困っていることがあれば、直後に、スー先生に話を聞いていただき、勉強で困っていることがあれば、それぞれの先生にアドバイスを得るという形で面談は進んでいます。試行錯誤を重ねながらも、みんな一生懸命がんばっています。

 特別のことがあれば、日本のご家庭にご連絡させていただくこともございます。でも、それぞれに様子をお伝えしたいと思いますので、Eメールを送っていただけますとありがたいです。

 fusae@icet.edu.au です。

 

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