Two Minds

投稿日:2012年3月17日

相対するふたつの心。

それを論じる機会が今日ありました。

例えば、恐れ・心配・不安 ⇔ 信頼・安心感。

憎悪 ⇔ 愛

破壊 ⇔ 創造

対立 ⇔ 融和

何をもらっても足りない ⇔ ほんの小さなことにでも感謝

ここにあげたのは、ほんの一例ですが、人間誰もが持ち合わせている相反する感情です。そのどちら側により光をあてるか、どちらの側に心を落ち着かせているかで、毎日のありようも、生き方も大きく変わってきます。

そんな話をしている時に思い出した話がありました。

こちらの子供病院の壁に描かれていた絵と物語りです。

チェロキー・インディアンの酋長が孫にこんな話をしました。

「どんな人間の心にも2匹の狼がいて、その2匹はいつも闘っている。1匹は良い狼。その狼は、愛、平和、正直、誠実、尊厳、誇り、優しさ、思いやり、惜しみなく分け与えること、勤勉、といったことを大事にする。

もう一匹は心の汚い狼。怒り、嫉妬、妬み、嘆き、誹謗、自分だけがかわいそうだと思う、不誠実、嘘をつく、自分勝手、驕り、劣等感、優越感、といったことを好む。」

孫はしばらく考えてから、尋ねました。

「どちらの狼が勝つの?」

酋長の答えは、

「えさをやるほうが勝つんだ」

というものでした。

「人間は、誰もが、いろいろな感情、価値観を備えもっている。いいものをたくさん持っていても、時には悪い感情に襲われることもある。しかし、良いことを考えることに慣れている人は、悪い感情を心の中から追いやることに成功する率が高い。

逆に、悪を背負った狼が心に住みつくことに慣れてしまっている人は、それをいやだと思っても、善を背負った狼が来ると、あえてその善い狼を追い出してしまうかもしれない。

でも、本当に善い狼が欲しいと願い、その狼がいやすい場所を自分の心の中にたくさん作っていけば、次第に、悪の狼の存在は小さくなり、やがて見えないものになっていくだろう。」

人間が、何を欲するか、何を選択するか、何を継続するか、で結果は正反対に違ってくるということです。

人をいやだと思えば、いやなものしか見えない。

人を信頼しなければ、信頼が生まれてくるはずがない。自分も信頼される結果にはならない。

数学がきらいだと思えば数学が好きにはならない。

英語が上手にならなかもしれないと思えば上手にはならない。

自分がダメだと思えばそれ以上にはならない。

幸せになれないと思えば、幸せにはならない。

人間関係も学習も夢の実現も、自分がそれを信じ、その方向に向かっての歩みを着実に踏んでいれば、結果はそれに伴ってきます。

どちらを選ぶ、どちらに餌をやり続けるかは、まさに自分次第。それが、酋長の答えです。

自分の人生に成功する(自分の望む生き方ができる、自分の夢を成就することができる)人は、この秘密を知っている人だと言えるのではないでしょうか。

 

 

“Two Minds” へのコメント1件)

  • ふさえ先生こんにちは。
    先日はお話聞いていただいてありがとうございました。
    これからもがんばっていきます!!
    これからもよろしくお願いします!!

    返信

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