1学期最後の週

投稿日:2012年4月2日

1学期は、今週で終了します。

こちらの学校は、約10週間行って、2週間お休みというパターンが3回繰り返され、4回目の10週間が終わると1年の終了です。そして、7週間~8週間のクリスマス休暇があり、再び、新年度の始まりとなります。

4月6日から4月22日までが休暇です。

22日には、キャンベラに向けて出発します。

1学期は、ICETの生徒たちにとっては、すべてが新しい冒険、新しい体験の時でした。

まったく知らない国に降り立ち、知らない人々の家庭に迎えられ、学習の仕方が違う学校に通い、新しい人々との交流が始まり、覚束ない言語の中で生活し、その中で、自分が居心地が良いと思う居場所を探すのが1学期の課題でした。

上手に過ごせたと感じている生徒もいれば、もっと上手に過ごせたのではないかと感じている生徒もいます。それぞれが同じものをその判断の基準としているのかどうかはわかりません。

居心地のよい居場所を得た生徒もいれば、まだ、試行錯誤を続けている生徒もいます。

私が見ていて言えることは、1月23日からの9週間を無事に切り抜けてきたこと、異国での生活をやりこなしてきたこと、新しい人々との関係をそれなりに築いてきたこと、自分が活躍できる場を広げてきたこと、それだけでも賞賛に値するものであり、その過程でそれぞれが得たものには無限の価値があるのだろうと思います。

それぞれが真剣に一生懸命取り組んできているのであれば、それ以上に望むことは何もありません。そこから、得られるものは、その生徒の100%の結果だからです。

でも、中途半端な取り組みで、たいした努力もせず、殻に閉じこもり、挑戦を避け、それで、ただ持ちこたえてきているだけであれば、それほどもったいないことはありません。

人生は、一度しかありません。そして、時間は、容赦ない速さで過ぎていきます。16歳のこの時間は、二度と戻ってきません。しかも、ICETの生徒たちは、16歳の毎日を、とても特別な機会に恵まれて過ごしています。

その1瞬、1瞬を大事にして欲しいですね。1瞬1瞬に自分のできることのすべてを凝縮しているのであれば、それは、まさに、自分のベストの人生となります。その1瞬1瞬の積み重ねは、無限大であり、誰も予測ができないほど大きなものとなって自分に返ってきます。

そんな幸せな時間を1年間も、この生徒たちは持っているのです。

でも、その時間は、確実に過ぎていきます。誰に聞いても、1月からの9週間は、あっという間に過ぎてしまったと言います。

未来を心配するのでもなく、過去を後悔するのでもなく、今のこの瞬間に100%の自分でぶつかって欲しいと願っています。

そうすれば、未来は自ずから開け、過去に後悔を残すことはなくなります。

あの時、こうすれば良かったと考えることは、たくさんあるでしょう。なぜなら、事が起こった後で全体像を眺めれば、そして、事を経過した体験をもって眺めれば、改善点が見えるのは当たり前です。それだけの体験と知恵が積まれたのですから。でも、過去のその時点での自分が、それが最高の自分だったのであれば、後悔は意味のないことです。次の機会に働かせることができる知恵を授かったことをむしろ喜ぶべきです。

この9週間の経過と結果に反省する点がある生徒たちは、自分がここにいる目的を再確認し、その目的を成就するための方法を毎日の中に生活の中に実践として応用しているかどうかを自ら点検し、自分に厳しくなるのは、今です。

これを逃してしまうと、オーストラリアでの生活は惰性となってしまう危険性が大いにあります。なぜなら、すでに、惰性の生活パターンが成り立ってしまっている場合がなきにしもあらずだからです。

今週は、その作業を行う時です。

 

 

 

 

 

 

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