Easter (イースター)
投稿日:2012年4月10日
4月6日から9日までは、Easterと呼ばれる期間でした。
オーストラリアでは、年2回、すべてのお店や多くのレストランが閉まる時があります。もちろん、学校も。ひとつは、12月25日のクリスマス。もうひとつが、このEasterです。Easterの際には、金曜日から月曜日まで閉まります。両方ともキリストに関係しています。
クリスマスは、誕生。Easterは、処刑そして復活の時です。
生誕の日は、12月25日と決まっているのに、なぜか、Easterは、毎年、動くのです。
その理由は、元々が、春になり、再び大地が息づき、恵みの季節が巡ってくることをお祝いするもので、太陽ではなく、月の動きに従っていたものだったからのようです。英語のEaster (イースター)という名前は、ゲルマン神話の春の女神Eostre (エオストレ)に由来するとされています。
そこに、キリストの復活というものが加わったために、ものすごくパワフルなものとなり、この期間は、本来の季節に関係なく、世界中で大きな催し物があります。
私が住んでいたメキシコでは、聖週間と呼ばれ、十字架を担いだキリストの受難の行列が行われたり、人々が教会の広い石の広場を血を流しながら膝で歩いたり、体にムチを当てたりと、日本で育った私には、信じがたい光景が目の前に展開しました。
オーストラリアでは、そうした劇的な行事はありませんが、信者の人々は、教会で祈り、キリストの受難と復活に思いを馳せます。
町中には、ウサギとタマゴのチョコレートが溢れ出ます。ウサギもタマゴも、ゲルマン民族が春になる象徴として使っていたものだということです。伝統というのは、日本に限らず、いろいろな民族の間で、伝えられているものなのですね。
子供たちがいる家庭では、この時期に、タマゴやウサギの形をしたチョコレートを家の中や庭に隠して、子供たちが探す宝物探しが行われます。そうしたことがあることを聞いてきた生徒が、ぜひ、体験したいということで、先生たちと一緒にすることにしました。生徒たち全員がHarmony Dayの用事で出払っている間を見て、先生たちが教室内のいろいろなところに、チョコレートを隠しました。
一人にひとつずつ行き渡ったことでしょう。1学期、よくがんばったね、という先生たちからのご褒美でもありました。
今年は、Easterが学校の休暇と上手に重なり、6日から22日まで学校はお休みです。
7日の満月は、それはそれは、見事な満月でした。6日の夕方には、西の空に大きく浮かび上がり、7日の朝には、太陽と見間違うほどい明るく大きな月が東の空に降りて行きました。あんなに大きな月、見事は月は、見たことがありません。
生徒たちは、新月に自分が達成したいこと、夢の種を植えます。満月は、その達成したいことに光が当たる時です。みんなの願い事が叶いますよう。