Canberra 5

投稿日:2012年4月29日

国立博物館。

文字通り、この博物館に行ったら、オーストラリアの歴史、地理、自然、文化についてなんでもわかるくらいにいろいろなものが展示されています。200年の歴史しかない国ですが、細部を見れば、本当に豊かな国であることがわかります。

最初にActivitiesがありました。

アボリジニーの人々が使っていた道具や楽器を見せてもらい、説明を受け、その後に、自分たちでそれについて説明する、というものです。

  

一口に「アボリジニー(先住民)」と言っても、部族は600以上に分かれ、話す言語も250以上になるということです。上左の写真の地図は、言語の分類を示す地図です。アボリジニーの人々は、約4万年もしくは5万年前くらいからこの地に住んでいたと言われます。自然の中で狩りをして暮らしていました。ウナギの養殖ができるような灌漑システムも考案していたという遺跡があります。

文字が無く、鉄の武器も無く、土地の所有や政府といった政治的な機構がなかったために、白人がやってきてからは、殺戮と病気で人口が急激に減ってしまい、社会の片隅にと追いやられてしまいました。その状態は、現在までも続いています。政府は、白人社会に融合させようとするのですが、一向にうまくいきません。

  

死者を弔うための魔よけのようなもの(左上) ブーメラング(真ん中) ゆりかご(右上)。

ゆりかごは、現在は、樹皮に焼き鏝で模様を入れ、芸術品として販売されています。これをひっくり返して赤ちゃんを乗せ、仕事をしながら足で揺らせば、いい具合に揺らすことができます。

   

各グループの発表が終わると、カメラが渡されました。テーマが与えられ、博物館の中で、テーマに沿って、一人が1枚写真を撮り、それについての解説をもらった紙に書いてきなさい、というものです。これは、展示品をしっかり見るためには、とてもいい学習活動でした。

 Ernabellaという村があります。オーストラリアのちょうど真ん中あたりにある村です。ここでは、アボリジナルの女性が中心となって、織物、絵、反物などを産出しています。政府から与えられる生活擁護費をあてにするのではなく、自らの手でビジネスを立ち上げ、その売上金で、学校や病院やその他村民が必要とするものをすべて賄っています。

左の写真は、その作品のひとつです。

国立博物館のあとは、自由時間のショッピング。

6人の生徒が造幣局に行ってみたいということで、二手に分かれました。

実りの多い日でした。

 

 

 

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