NB校ボランティア

投稿日:2012年4月29日

世界のいろいろな都市に、日本語補習学校が存在します。

かつて日本の商社や企業が世界のあらゆる場所で活躍していた頃に、派遣された社員、国家公務員、外交官などの子弟が日本と同様の教育を受けられることが求められ、100を越える日本人学校が文部(科学)省の協賛で設立されました。

中東にも、アフリカにも、東南アジアにも、日本人学校があります。私が4年半住んでいたメキシコには日墨学院という日本人学校があり、ここシドニーには、「シドニー日本人学校」があります。教える先生方は、文部省の試験を通って、通常3年間派遣されます。

派遣される日本人は、やがていずれは日本に戻りますが、そのほかに、仕事や結婚などいろいろな関係で、その地に住まう人々もいます。日本人学校がどこにでもあるわけではないので、ここで生まれた子どもたちは、現地の小中高に通学し、日本語の学習が覚束なくなります。そこで少しでも日本語の力を付けようと設けられているのが日本語補習校です。

シドニーには、NB(Northern Beaches)校というのがあり、3歳半から小6年までの50人ほどの子どもたちが、毎週土曜日に勉強しにきます。両親が日本人の場合もあれば、片親が外国人という場合もあります。

NB校のレッスンは、DHSから歩いて10分ほどの小学校で開催されます。中心になって指導されているMrs. Sheehan 宏子先生は、かつて文部省から派遣され「シドニー日本人学校」で教鞭を執られたご経験をお持ちです。

去年、「ICETの生徒さんたちに、ボランティアでお手伝いいただけませんでしょうか」というお誘いがあり、早速と、生徒たちに諮ったところ、ぜひやりたいということでスタートしました。

去年は、中西佑理菜さんがまとめ役を買って出てくれ、毎週、数をそろえてロースターを組むだけでなく、突発的な事態に機転を利かせて調整を図ったり、宏子先生との連絡を蜜に取ったり、自らも毎週率先して土曜日の午前中を返上して貢献しました。そうした貢献やその他のボランティア活動参加に対し、NSW州の知事賞や学校からの特別賞を授与されました。

金曜日に今週末の28日から開始する今年のレッスンについての説明会が宏子先生をお迎えしてありました。ICETの1年組みの全員が放課後に残っていたことに、宏子先生は、痛く感激されていました。野球やサッカーなどスポーツがあって土曜日は行きたくても行けないという状況にある生徒たちもいます。でも、全員が、やりたい、という希望を示したことは特記すべきことです。

昨日の午前中は、十数人が補習校の始業式に出て紹介を受けているはずです。約20週間続く活動ですが、交代で楽しみながらがんばってください。

 

 

 

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る