Communication

投稿日:2012年5月9日

人間関係の鍵を握るもののひとつは、コミュニケーションです。
内容は、もちろんのこと、言葉遣い、心遣い、気遣い、表情、body language(仕草)、伝達手段、タイミング、声のトーン、間の置き方など、様々な要素が含まれます。
伝達の意図を直接的に伝えるのか、間接的に伝えるのか、遠まわしに言うのか、におわすだけにするのか、全部言ってしまうのか、それによって、結果は、まったく違うものになることだってあるでしょう。
本当に意図するところを理解してもらえるように伝えることは、簡単ではありません。気を使い、工夫すれば、必ず成功するというものではないからです。でも、意識を向けることで、改善はいくらでも可能です。
ICETのプログラムが目指す第4は、
4 Establishment of wider relationships with better communication
  コミュニケーション能力を付けることで良い人間関係を広く築く
というものです。
コミュニケーションは、言葉、言語だけではないので、単に、コミュニケーション能力と言っても、文化背景や育った環境や性格などいろいろなものが絡み合います。それらのいろいろな要素が効果的に組み合わされば、そこには、良いコミュニケーションが生まれてくることでしょう。
留学してくる生徒たちの場合には、英語圏の国に来ますから、コミュニケーションは基本的に英語になります。
英語がブロークンでも、文法的にどうであっても、意志を通じさせようと、ともかく一緒にいて話をするという姿勢を始めから持っている生徒。
文法が正しいと自分の中で確認ができるまで口を開かない生徒。
話が大好きで、日本語だといくらでも話すのに、英語になると、頑なに黙ってしまう生徒。
仲良しの友達の間ではよく話すけれど、全体の中になると黙ってしまう生徒。
日本語でも英語でもほとんど会話らしい会話をしない生徒。
ホストに、学校でのできごと、教わったこと、友達のこと、自分の気持ち、出かける際の詳細な情報などを伝達する生徒、宇宙や政治や映画やコメディやニュースなど様々な話題を楽しんでいる生徒、お料理を通して会話を弾ませている生徒など、ホストとの会話を充実させている生徒たちの英語力の伸びは、やはり速いです。
一方、部屋に閉じこもる時間が多く、夕食の際にも何も言わず、質問されても最小限の言葉のみの反応しかしなければ、会話力が伸びないだけでなく、ホストとの絆も深いものにはなりません。
卒業生たちの様子を見ますと、こちらのキャンパスで友達となった人々と、大学に入ってからも、社会人になってからも交流が続いているケースがたくさんあります。また、ホストファミリーと深い絆を築いた場合には、5年後、10年後に訪ねてくる生徒たちもいます。文通がずっと続いているという生徒はたくさんいます。
今の世界ですから、友達がNew Yorkにいる、パリにいる、ロンドンにいる、というのは、ちっとも珍しいことではなくなってきています。ビジネスの協力を得る人たちもいます。
そうしたものは、良いコミュニケーションから生まれた財産です。
様々な考え方や姿勢を持つ生徒たち全員のコミュニケーション能力を高めることを、ICETの先生やスタッフたちは、ホストファミリーの協力を得ながら、常に考えています。形の上でも、気持ちの上でも、コミュニケーションがあれば、そこには、良い人間関係が生まれます。ほんのちょっとした気遣い、意識、きっかけで、コミュニケーションは常に進歩し、改善されていきます。
ここにいる間に、たくさんの財産を蓄え、将来に持っていって欲しいですね。

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る