Global Insight

投稿日:2012年5月23日

シカゴでのNATOサミットは、良い形で終わりました。
ようやくアフガニスタンでの戦いの終わりが見えてきました。かつてアフガニスタンがロシアと戦っていた時には一生懸命応援して大量の武器を送っていたアメリカが、オサマ・ビンラーデンを匿ったとしてタリバンを襲撃するためにアフガニスタンに侵略したのはもう10年も前のことです。
昨日の友達は今日の敵みたいなアメリカという国の不思議なスタンスはなかなか理解できません。でも、世界はそれに振り回され、オーストラリアも軍隊を送っています。でも、この10年間、この戦争をテロとの戦い、テロの温床を作らないと正当化し続ける政府に対し、オーストラリアの国民は、この戦争の理由にもまた軍隊を送る決定にもかなり懐疑的な姿勢を取っています。
遂に戦争を止め、世界のたくさんの国々が共同でアフガニスタンの経済発展を助け、インフラを整備し、教育を普及させ、病院の施設を充実させる手伝いすることを決めました。ようやく・・・・。
ICETの教育の目的成就の手段の7番目は、世界の動きを知り(知識)、未来を予想する(洞察)能力を培うことです。
7 Global knowledge and insight
  世界に関する知識と洞察
それは、どう得られるかというと、ニュースからです。
ICETの授業には、Global Issuesという授業があり、Behind the News(ニュースの背景にあるもの)というプログラムを使用して、世界に起っている重要なニュースを取り上げ、読解し、議論し、意見をまとめます。全部、英語で学習します。
また、CAPDでは、毎週世界で起こっていることの中から際立ったニュースを取り上げ、それについて日本語で学びます。自分でニュースを選び、リサーチし、まとめて授業に持ってくることが毎週の課題です。その課題に対応できているのはまだ少数です。
日常の生活のことや友達のことから自分の関心を世界に向けていくには時間がかかるのでしょう。
世界の情勢がわかれば、自分が生きている世界を理解することができます。それによって、自分の将来の方向性もおぼろげながらも見えてきます。
今日、オーストラリアの政府がおもしろいニュースを発表しました。オーストラリアが、世界の人が自分の言語(英語)を話してくれるから鷹揚に構えればいいという時代は終わった。オーストラリアの未来はアジアにある。すべての学校で生徒たちがアジアの言語をひとつでもいいから学べるようにせよ、というものです。
日本からの留学生は英語を一生懸命学びます。それが、地球全体に可能性を広げることができる言語だからです。
どちらの言語を学習するにせよ、それが未来に向けての選択肢を増やすものであることは間違いありません。それなら、それを活かすためには、その未来がどういうものになるかの知識と洞察が必要となってきます。

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