十代のソーシャル・ライフ

投稿日:2012年7月7日

2012年に十代である子どもたちが、社会をどう見ているか、テーマに沿ってご紹介します。

日本と共通するところ、日本とは違うとこ ろが出てくるでしょうが、それも、日本から留学している若者たちにとっては興味深いことだろうと思います。私たち大人にとっても、十代の感覚や考え方、視 野や意見を覗き見ることは、少しでも理解の度を深めるために極めて大切なことです。

今日のトピックは、「十代のソーシャル・ライフ」です。

2012年の十代のソーシャル・ライフにはどんなものが含まれるのだろうか?

  • 友達と出かける - 映画、公園、図書館、ショッピング、友達の家、パーティ、コンサートやショーなど
  • 関係や絆を深める
  • 実際に他の人々と会って交流する
  • 家から出て、地域の中で他の人々と交流したりコミュニケーションを取る
  • たくさんの十代の人たちは自分のソーシャル・ライフは友達関係を中心としたものであるが、人によっては、家庭や学校またはオンラインでの交流などに大きな影響を受ける
  • 上記のようなソーシャル・ライフは、コミュニケーションがあり社会的に集まるものであるが、多くの十代は、こういう形は、「成功」であるとか、「普通」のソーシャル・ライフであるとは思っていない

日本とオーストラリアに「社会生活」の違いがあるだろうか?

  • 学校が終わる時間  3時(豪) 4時(日)
  • 休憩時間  休憩時間とランチ(豪) ランチのみ(日)
  • 放課後  帰宅(豪)  クラブ(日)
  • 土曜日  休日(豪)  午前中学校(日)
  • 帰宅時間 4時(豪)   5時から9時(日)

ファミリー、学校、メディアがティーンのソーシャル・ライフにどう影響するか?

ファミリー:

  • 時間を何にどのように使うべきかに関しては、家族特に親の影響が大きく、制限される
  • 家族と近い関係にある人たちは、ソーシャル・ライフの多くの時間は家族との時間になる
  • 核家族が多くなっているので、2012年のティーンたちは、直に接する家族の数が少なくなっている

学校:

  • 学校に対する取り組みの度合いがソーシャル・ライフに大きく影響する - 例えば非常に勉強熱心であれば、他の人々とソーシャルな交流をする時間はあまりなくなる

メディア:

  • FacebookとかTwitterというソーシャル・メディアは、他の人々との社会的交流をより図るものともなれば、孤独感をより強くするものともなる
  • ソーシャル・メディアは、急速な勢いで2012年のティーンにとっての社会生活の最も重要な部分となってきている
  • 何が「普通のソーシャル・ライフ」を意味するのかティーンの考えに影響を及ぼす

以上が「十代のソーシャル・ライフ」に関してのForumでの発表のまとめです。

日本とオーストラリアの生活で大きく違うことがいくつかありますが、特に違うものが放課後の時間の過ごし方と家族との接し方です。

ひ とつは、放課後と週末の時間の使い方です。日本の生徒たちは部活があり、それが生活の大きな部分を占めます。一方、オーストラリアは、スポーツも習い事も すべて学校外でのことになります。高校生であっても放課後親が学校に迎えに来る家庭が多く、帰宅後の時間や週末はその多くが家族との時間です。スポーツへ の送り迎えも親がするのが当たり前です。日本人の子どもたちのように友達と週末ごとに遊びに出るというようなことは高校生ではほとんどなく、むしろ、親が 放任している特殊な例として見られがちです。

留学している子どもたちにとって、こちらでの生活を名実ともに充実したものにできるかどうかは、この家族の生活に放課後及び週末に完全に溶け込むことができるかどうかがひとつの鍵です。

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る