裁判所体験

投稿日:2012年8月9日

ユリナさんからの投稿をご紹介します。

Work Placementという職場体験についてです。授業の一環で行ってきた体験を綴っています。

「早いものでもう8月。こっちに来てから6ヶ月が経ちました。

私は23日(月)~27日(金)までBusiness ServiceのWork PlacementでManly Local Court(地方裁判所)に行ってきました。

International 以外の生徒は自分で決めているのですが、私たちは先生によって決められました。最初、書類を受け取った時に裁判所と書いてあるのを見て驚き焦り行く前日ま で“どうしよう。”ってなっていて、マユと下見に行きました。表では、“ま、どうにかなる! ええわ!”って言っていても、やっぱり裁判所ということで裏 では “どうしよう。” ってずっと思ってました。

Work Placementで行くような所じゃないでしょうと思い嘆きながら、初日。

まず、どこから入ればいいのか分からず、正面が開いてたのでそこから入ったのですが、まあもちろん裁判所ですし、鍵がかかってますよね。

そこで、結局Officeに電話して開けてもらったのですが、次からは裏口から入っていいよといわれました。

最 初にもらったのがSecurityのカード。これがないとCourtに入ることも、Officeに入ることもできません。Officeの方々は思ってたよ りとても気の良い方ばかりで比較的すごしやすかったのですが、最初の方はまだ慣れず “自分から動く” というのは少なく、“与えられるのを待つ” ばか りでした。事務的作業をするだろうなと思っていたら、“ずっとそこに居ても暇だろうし、私と一緒にCourtに行く?”と言われ実際の裁判を傍聴すること ができました。

裁判室に入る前に裁判長の方ともお話ししたのですが、“裁判長は厳しく怖い人”のように思っていたのに対し、とても優しく話しやすい方で少し驚きました。

最初に傍聴した裁判では裁判長・裁判所書記官・私の3人と検察官・弁護士と関係者の数人で行われ、主に書類等の提出および次回の期日の決定でした。次の裁判では規模がやや大きくなり、関係者の数も弁論する人の数も裁判所書記官の数も増えていました。

ここでの議題は1つだけでなく、様々な議題を扱っていました。中でも“家庭内暴力”や“飲酒運転”が主でした。私はこれらの裁判の中で裁判所側の席に座ることができ、裁判所書記官の手が空いてない時は検察官・弁護士が提出する物を裁判長に渡す際のはしご役をしました。

こうして1日約計5時間半にわたり裁判を傍聴しました。この5日間、早く終わることもあれば遅く終わることもありましたが、それぞれそれ相当の時間にわたりました。

1日目は前日よく寝れなかったのもあり、裁判中正直すごく眠かったのですが、日が経つにつれ眠さはなくなり興味がわいてきました。

特に2日目には裁判が始まる前に裁判長が“裁判の内容”を説明してくださり、分からないことがあったらまた後で聞きにおいでと言ってくださったので裁判の内容をメモすることにしたので前日より理解することができました。それからメモは取り続け、保存しています。

こ の裁判所がManlyにあり、中でもMain roadのすぐそばにあるのでSurfing beachまで徒歩約5分でいけます。せっかくなのでLunchは大半そのBeachで食べました。2日目は曇りだったためBeachにはぽつぽつとしか 人はいませんでしたが、そこにはかもめ?のようなよく海辺にいる白い鳥がいつも通り腹をすかせて待ち伏せていました。Sandwichを食べ終えるごろに よそ見をしていたら、一羽のその鳥が奪っていったのです。ということで、海辺の鳥には気をつけましょう笑

この5日間は裁判を傍聴するのがほとんどでしたが、それだけでなくほかにもメールを作ったり(封筒にいれてあて先などを書く)Photocopyをしたり、Shredderやちょっとした裁判所のPreparationもしました。

こ のWork Placementを通して、既に習ったことのある裁判所のしくみを思い出しさらに学ぶことができたり,単語を増やせたり,封筒の書き方を知れたりとたく さんの物を得ることができました。さらに封筒の書き方に関しては、その後の最初のBusiness Serviceの授業で感謝状を書く際に大いに役立ちました。 そしてまた、裁判所に入ることでさえめったにないのに加え生涯もうないであろう裁判官側の 席に座り傍聴できたという本当に貴重な体験をすることができ、最初は嘆いていましたがこの機会を与えていただいた事を本当に有難く思います。

そして、最後にこれを通して思ったのがやっぱり人間って面白いということです。今までに経験したことのない未知の世界に飛び込む時、それ以前は物凄い緊張や不安・戸惑いがあるのに、いざ飛び込んだ後はそれは消えてしまい、もはや間逆の感情を持ちます。

いくら最初心配していても、最終的にはその最初のことは無かったかのようにかき消されます。人はこれを繰り返すことで人生を積むんだなと改めて思いました。」 by Yurina

オーストラリアでのページにまたひとつ貴重な体験が追加されましたね。

 

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