情熱を燃やせるもの

投稿日:2012年8月29日

情熱が持てるものを探すという中には、大事なメッセージがあります。

それは、何もしないで夢みるだけの状態からは、情熱を燃やすものは決して見つからないということです。

人間は、頭のてっぺんからつま先まで宝物で詰まっています。

それは、受精卵が細胞を増殖していく過程で、自然に脳ができ、血液の流れができ、心臓ができ、やがては人の形となる奇跡、神秘としか思えない事実ひとつだけでもわかります。

頭脳が、1秒の何千分(説によっては何万分)かの人間の通常の感覚では掴みきれないスピードで視覚に入ったものの善悪、安全性までを感じ取るといった事実ひとつでも、私たちの体は、体そのものが宝物だということがわかります。

それをどう活かすのか。

以前にもご紹介したかもしれませんが、イギリスの哲学者・教育者のSir Ken Robinsonは、才能と情熱が結びついた時が、その人間が最高に輝く時だと言っています。そして、その才能と情熱を創り出すのは、機会と心構えだ、と。

「風に立つライオン」のドクターも、スポーツでも芸術でも生き方の上において情熱を燃やすものを持っているすべての人々は、みな、絶え間ない、そして、尽きることのない努力を重ねてきているのです。

努力を積み重ねることで才能が磨かれます。才能となる元の芽は? それを見つけるためには、いろいろなことに挑戦してみることが大事です。挑戦してやってみることで、人間の持つ宝物に、光をあてることができます。

光を反応するものがあれば、努力を継続することで、そこから放たれる光は強くなり大きくなり、光沢を増していきます。やがて、それは、才能と呼ばれるだけのクオリティを持つようになります。

それが才能であり情熱を燃やすことができるものであれば、努力が努力ではなく、楽しみに変わるでしょう。

留学が人を成長させる要因のひとつは、持っている宝物に光をあてるチャンスが通常の生活よりも何十倍、何百倍と多くなるということです。

体中にある、心の中にある、いろいろなものにスポットライトが当たることで、人間の意識が大きく覚醒されます。それまで思いもよらなかったことに気付くことで意識が生まれ、そこから波がいろいろな角度で、形で広がっていきます。やったこともないことをやってみたら、思いがけない好結果に驚くこともありましょう。

そんなことを繰り返し、自分がやりたいことを繰り返していく中で、情熱と結びつくものが出てきます。最初は上手にできないからやりたくないと思っても、繰り返してやっているうちに段々とできるようになり、それが、自分のやりたいことにつながっていくも多々あります。

どこに、情熱を持てるものがころがっているのかを探すのは、生徒ひとりひとりにかかっています。すでに、情熱を燃やすものを複数持っている生徒もいれば、まだ模索中の生徒もいます。いつ、自分が情熱を燃やせるものにぶつかるかは、みな、それぞれ違います。

同じである必要はまったくありません。みな違うのだから、情熱を燃やすものも、それを見つける時期もみな違って当たり前です。でも、大事なことは、模索し続ける間も、いろいろなことに挑戦し、今、やっていることに全力でぶつかり、努力を惜しまないということです。

努力を惜しむところには、才能の芽生えはありません。それが無ければ、情熱を燃やすところもないということになります。

言語学習にもこれはあてはまります。

 

 

 

 

 

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