内から湧き出るもの

投稿日:2012年9月5日

ICETの教育理念でめざすもののひとつを代弁してくださっているような記事を見つけました。

とてもわかりやすい言葉で説明されています。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120820/235824/?P=1

そうなのです。本当にしたいことがあれば、人間は、人が止めたって、阻止したって、それをやり抜きます。

留学もそうではなかったですか(笑)。

ご両親が「そんな危ないことは・・・」 「なんで高校で? 大学に行ってからでいいじゃないの・・・」と不安を隠しきれなくても、子どもが、「いや、高校で行きたいんだ」と言い張ったケースも皆様の中に多々あるのではないでしょうか。

勉強もそうです。したいものが見つかれば、そして、何のためにその勉強がしたいかの目的があり、そこに自分なりの価値を見出すことがあれば、勉強しなさい、なんて言われなくてもするのです!

「言われるから」「やらなきゃ怒られるから」ではなく、「自分がしたいから」「自分がもっと学びたいから」に変えることができたら、それだけで人生の成功の大きな部分を手中に納めたようなものです。

小さな頃から、自分のしたいことを一生懸命している子どもたちがいます。そういう子どもたちは、テストの結果に関わらず、不思議な自信を持っています。一方で、テスト漬けになり、テストの成績だけで「自分はダメだ」「自分はバカだ」と思い込み、すっかりと自信が萎えてしまっている若者たちもたくさんいます。傍目から見たら、大きな成果を出しているにも関わらず、本人は、「ダメ」「まだ足りない」と思い込んでいるのです。そして、あっていい自信を感じていないのです。

それは、テストというものさしで自分を測る方法しか教わってきていないからです。あるいは、他人と比較しての自分、それも足りないところだけに視線を置くということに原因があるのでしょう。

自分を今まで一度も褒めたことがないという生徒も少なくありません。ひとつの目標を達成すると、その達成を喜び自分によくやったと褒める前に、次の目標を目の前にぶらさげ、ほら、まだ足りないじゃないか、と自分を叱咤するのです。これは、もちろん次の目標に向かうすばらしく大事な要素なのですが、でも、その前に、ひとつ、「自分の達成を褒める」ということをしたら、結果は、大きく違ってきます。なぜなら、自分の中に、「自信」が感じられるようになってくるからです。

時間がかかります。「ダメ。足りない」という感じ方から、「できるじゃん。僕(私)、これだけ一生懸命やって、こんなに毎日自分の目標をクリアしているじゃないか。すごいよ、僕(私)。よし、次の目標だ」と自然にできるようになるまでは。でも、これができたら、顔は輝き、体はとても軽いものになってきます。心が満ちているから。

英語の授業では、生徒たちの本気な取り組み、やりたい、学びたいという気持ちが姿勢に出てきているという報告が先生たちから入ってきています。授業への集中度は、確実に以前とは違うものになっています。

私のCAPDの授業では、世界で起こっていることを調べてくるという毎週の課題に関しては、それが面白いから、そして、自分が知りたいから調べるというレベルに達している生徒もいれば、まだ、授業の課題からしなければならない義務のレベルに留まっている生徒もいます。国際社会に生きていく上で世界に起っていることに関して多少なりとも知識を持つことは極めて大事なことです。

でも、これも、やっているうちに、そこに関心を持ち始めることが次の行動を促す元となります。

授業の中では、今、生徒たちは、グループ毎の課題に分かれて、MDGs(ミレニアム開発目標)についてリサーチをしています。リサーチを進めるにつれ、今まで知らなかった世界のいろいろなところで起こっている現実やデータなどに驚きや感動を覚えることが多く、もっと知りたいという気持ちが自然に湧いてきていることがよく見えます。

 リサーチをしている間に、こうした情報を自分がどういう形でまとめ、他の生徒たちに教示できるかを考えます。そこは、独自の発想や創造性を必要とするところです。URA Forumで思いもかけないプレゼンテーションの方法があることをオーストラリアの若者たちから学び感動したばかりですので、今度は、そうした学びを自分の形で活かしていく良い機会でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る