互いからの学び
投稿日:2012年9月18日
あと3日で休暇です。
12年生のタイキ君は、先週の真子さんに続き、今朝早く日本に飛び立ちました。大学受験です。二人とも、落ち着いて全力を出し切ってくることでしょう。
11年生は、まだ試験中。今日、期末考査の全科目を終了した生徒は、体全体からほとばしり出る嬉しさを隠し切れず踊りだしていました。まだ、科目が残っている生徒たちは、それを横目で見ながら、自分たちで計画している土曜日のビーチでの打ち上げのpartyを楽しみに、もうわずかの踏ん張りとがんばっています。
そして、1年組。休暇が来る喜びよりも、ケアンズへの旅が刻一刻と近づいてきているときめきでいっぱい。それでも、浮かれてしまうことなく、最後のプレゼンテーションやアサインメントに必死の努力を注入しています。英語の授業を担当されてみえる先生がたからは、全員が一生懸命に課題に従事しているとの報告が入っています。CAPDの授業でのプレセンテーションでも、いかに懸命に創り上げてきたかがよく見える作品ばかりでした。
まとめた内容と聴き手の理解を促そうとする姿勢は、個々のグループが持つパーソナリティの特性による違いが際立ち、それぞれがとてもすばらしいものでした。
論理性を軸として、HIV/AIDSやマラリアなどの感染病に関して原因、結果、影響、未来の解決方法を図式や関係図を使ってまとめるグループ、映像と音楽で世界の貧困の凄まじさを生の感情に強烈なビジュアルで訴えるグループ、MDGsの大義をしっかりとまとめ、歴史的な流れの中での問断点や解決策を提供するグループ、世界の現状を比較対照できるグラフや統計数字をふんだんに取り入れたグループ、発表内容のインデックスを最初に示し、そこからひとつひとつの課題をわかりやすく展開していくグループ、生活の身近な物を取り上げることで普段の生活と自然環境の関連性を示し、極めて具体的な情報を見やすく取り入れたグループなど、それぞれにいろいろな知恵が組み込まれていました。
みんな質問を投げかけ、考えさせ、解決案を求めていきます。日本という極めて恵まれた国に育ち、同じように恵まれたオーストラリアに留学してきた生徒たちが、発展途上国のために、そして、地球全体のために今できることがあることを認識したことは大きな学びでした。そして、プレゼンテーションの仕方にも、組み立て方、情報の提供の仕方、ビジュアルの使い方、図式やデータの使い方など、お互い学ぶことが多かったのではないでしょうか。