Australian Multicultural Council

投稿日:2012年9月20日

オーストラリアの多民族多文化の誇りを思わせるスピーチがありました。

先週の土曜日にシドニーで起こった回教徒の過激派の人々によるデモは、すぐに鎮圧され、回教徒のいろいろな協会や一般信徒の人々からそれに対する非難の声が轟々とあがっています。その後、デモが起きる様子はありません。

そうした過激なデモに対して、自身がホロコーストから逃れてオーストラリアに移民し、巨大な富を築いたFrank Lowyという人物が、キャンベラの多文化評議会で演説をしました。ユダヤ人ということでいじめやいやがらせを受けたことは無く、この国がいかに人々を寛容を受け入れ、共生ということを世界でもっとも成功させている国であるので、それを壊してはいけないという主旨です。

「この国は、あなたを歓迎する。あなたがどの宗教を信奉することも自由、あなたが持ってきた文化的遺産は尊重される。そして、私は、その違いを尊重する。でも、その代わり、あなたがそこに住もうと選んだのであれば、この社会の水準と価値観に合わせて住むことに合意すべきである」

つまり、この国が尊重する価値観、礼儀に従うべきということです。

ここにあげたのはごく一部ですが、このスピーチへの反応もすごいもので、如何に「共生」ということを大事にするか、そして、「共生」には、それなりの努力がすべての人々から必要とされることを強調するものばかりでした。

これは、留学生である生徒たちにも言えることです。まさに、「郷に入っては郷に従え」どおり、オーストラリアにはオーストラリアの良さがあり、その文化の中にどっぷりと浸かってみることで、英語も上手になり、この国の文化を肌で感じることができるようになります。

留学の残りはもうわずか。できるだけ、ここの文化にどっぷりと浸り、この国の文化をもう存分に楽しみ吸収して欲しいですネ。

 今日は、香苗さんによる授業がいくつかあり、以前と今を比較して考え方に違いが生じているか、それはなぜかという考察の過程を意識させる中で、「自信」を自分に感じることができるようになっているというコメントが多く聞かれたことは頼もしい限りでした。

 

 

 

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