12年生進級おめでとう
投稿日:2012年10月6日
1年組は、みな無事にシドニーに戻ってきました。
楽しかったけれど、心身ともに疲れ切ったようです。風邪を引いてしまった生徒たちがいて、数人が明日はドクター行きの模様です。ほとんど日焼けをしていないのに驚きました。生徒たちの写真がFacebookに載り始めていますので、Facebookをお使いの皆様は、そちらで雰囲気を楽しんでください。
私の手元には、月曜日の夜に、カメラと写真が届きます。何枚かはここにも掲載できるのではないかと楽しみにしているところです。
こちらでは、10年生(高校1年)までがジュニアで、11年生と12年生がシニアと呼ばれていることは以前お話させていただきました。義務教育は、ジュニアまでです。11年生と12年生は2年間がひとつの単位となって、この2年間の学習を修了し、試験を終えて、初めてHSC-Higher School Certificate(統一卒業資格)を得ることができます。
私がこちらの教育システムで評価しているひとつは、このシステムです。試験のみの結果で学習を評価するのではなく、そこには、いろいろな要素が組み込まれています。試験という一発勝負で実力を発揮できる生徒もいれば、すばらしい学習能力を持っていても一発の試験では実力を発揮しきれない生徒もいます。どちらの生徒にも、万遍なく実力を発揮できる機会が与えられているということが、すばらしいことです。
授業:授業に出席することは、まず最初の要素です。11年生になると、授業は気軽に休むということはできない仕組みになっています。3日続けばドクターの診断書の提出が求められ、提出物の締め切りの日であれば、その1日だけでも診断書の提出が必要となります。幸いにも、ICETの生徒たちの場合には、1年組も含め、よほどの場合でなければ学校を休む生徒はいませんので、年間通して全部出席という生徒が多く、欠席ということはまずほとんどありません。ありがたいことです。
(余談ですが、日本で不登校ぎみであった生徒がICETでは年間欠席なし。過去に例外なしです。おもしろいですね。)
アサインメント:各教科で、2週間から3週間かけて、自分が研究してくるテーマなり宿題があります。リサーチやエッセイの作成にじっくりと時間をかけることができます。英語を母国語としていない外国人の生徒だけでなく、英語を母国語としている生徒たちにとっても、覚えたことに対する試験ではなく、自分が調べて、まとめて、自分の見解を入れることができる方法は、まったく違う種類の力を養うことができます。また、プレッシャーの感じ方も違います。
アセスメント・タースクス:アサインメントと同じ方式で、与えられた課題について研究をまとめたり、実際に作品を作り出したりするものです。
メジャー・ワーク:美術とか音楽、その他技巧を必要とする教科で大作を作ります。
以上の要素が、HSCの50%の評価対象となります。残りの50%が、12年生の最後に実施される試験です。その試験科目は、NSW州でいえば100を越える教科があるので、試験期間は1ヶ月となります。今年12年生のマコさんとタイキ君は、来週から試験期間に突入します。既に行きたい大学に合格しているので、気分的には余裕を持って試験に臨むことができます。
今年の11年生は、来週から晴れて12年生です。進級、おめでとう!
来週からは、彼らは12年生です。