Hang in there!
投稿日:2012年10月22日
1年組は、あと7週間を切りました。
毎年、クラスのダイナミックスは変わっても、1年を通しての生徒たちの心持の流れはあまり変わりません。
毎年、この頃になると、とても複雑な気持ちになってくるようです。日本に帰りたいでも帰りたくない、帰りたくないでも帰らなければならない。1日でも早く帰りたい。1日でも長くいたい。気持ちをもり立てられない。最後までやりぬくぞとやる気満々、といった具合に、生徒それぞれの目標、モチベーション、現在の状況、成果に対する自己評価などによって、気持ちは様々に違います。
ケアンズへの旅が終わり、4学期に入った瞬間にその先に日本が見えてきます。一旦、日本が視野に入ると、帰りたいという気持ちにブレーキをかけることはとても難しくなります。そうなると、ここでの勉学はどうでもよくなり、ホストとの生活も窮屈に感じるようになってきます。
一方、日本が視野に入った瞬間、焦りを感じて突如勉学に燃え出す生徒もいます。残りのわずかな時間で目いっぱいの進歩を遂げるために時間を惜しまない生徒もいます。また、この国での勉学の仕方が自分に合い、本当に楽しみながら学習ができるので、卒業までここにいたい、でも、日本で自分を待っていてくれる人々がいる。だから、帰らなければと必死に自分に言い聞かせている生徒もいます。
本当に複雑です。でも、これが毎年の常でもあります。燃えている生徒たちは、もう10ヶ月も経てば、放っておいても自分たちでどんどんと伸びていくことができます。自分を叱咤激励している生徒たちにとっては、7週間は長いかもしれませんが、しっかりとした成果を持ち帰ることができるでしょう。
モチベーションを失ってしまった生徒たちにやる気をどう起こさせるかは、私たち教育者の技量が問われるところです。英語圏に暮らしての7週間は、英語学習にとっては極めて大きな時間の長さです。1年から見た7週間はたいしたことがないかもしれません。でも、この7週間は、本気に取り組んだら飛躍的な伸びを見ることができる最後の7週間です。今までの積み重ねがあっての、その上での飛躍です。
なんとか、気持ちを奮い起こして最終レースに臨んで欲しいですね。