20年前から

投稿日:2012年11月1日

今日は、岡山学芸館高等学校で、英語科の2Lクラスの保護者会が開催されました。

明日は、1年生の保護者会が開催されます。保護者の皆様に次のようなお手紙を書きました。留学をそろそろ終えようとしている人たちにも、きっとつながっている部分があると思いますので、その一部をここに掲載します。

学芸館高等学校の英語科の留学制度は20年を越える歴史を持っています。今でこそ多くの人々が留学をひとつの学習方法として視野に入れるようになり、文部科学省も海外留学を推進するようになりましたが、20余年前に、一クラス全部を留学させるという考えは、突飛もない英断であり、未来のグローバル時代に見据えた洞察の賜物です。学芸館高等学校の時代のパイオニアとしてのビジョンでした。

当時は、そんな大それたことが続くはずもないという懐疑的な見方も周囲にはあったようです。しかしながら、20余年経った現在も英語科の留学は、単に制度として継続しているだけでなく、その成果は、年を追って大きなものとなっていきます。ひとつには、卒業生が社会の中堅層として活躍し始め、その活躍ぶりが徐々に知られるようになってきていること、そして、進学した大学での活躍ぶりもFacebookなどを通して実際に身近に感じることができること。もうひとつには、留学した生徒たちが持ち帰る力がどれほどに大きなものであるかが、至るところで感じられるからでしょう。その人間的な成長と高い英語力を通して。ということは、20前のビジョンは、確実に参加した生徒たちの中に生きてきているということです。

留学を成功させるには、いくつかの要素があります。

 生徒自身が絶対に行きたいという燃える気持ちを持っていること

 努力を継続する強い意思を持っていること

 自分のための人生であることの意識を持ち、自発的に動くことができること

そして、

 それを支援する環境(家庭、学校、制度)があること

学芸館高等学校の場合には、大勢の生徒が一度に留学しますので、留学ということがそれほど大きなもの、大変なことだという意識を皆さんがあまり持たれていないかもしれません。留学は、実際には、大事業なのです。一人の生徒にとっても、その家庭にとっても、そして、留学の1年という期間を共にするホストファミリーにとっても。

ICETは、それを支えるための組織です。英語学校と現地の学校での授業をドッキングさせ、英語面でも他の学習面でも、生活面でも精神面でも、ありとあらゆる角度から留学の毎日を支えています。世界のどこにもない組織であり、それが有効に機能していることは、ICETの誇りです。ただ、他に類がないので、その内容や密度があまり理解されていないという残念な面もあるのですが(笑)。

留学試験に受からないからICETというような通念が流れているようなのですが、それはとんでもない間違いです。それが間違っていることの証明は、留学を終えた卒業生たちが、大学や社会における活躍の中で自ずと語っていることです。

ICETは、ありとあらゆる学習者を包み込む大きな包容力を持ち、どのような発達段階にあってもまた学力段階にあっても、それぞれの生徒のベストの成果が出せるようになること、そして、自分に対して大きな自信を持てるようになることをめざしています。

この続きは、また明日に。

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