Immersion

投稿日:2012年11月8日

Immersion(イマージョン)という言葉が言語学習でよく使われます。

水に浸すという意味ですが、言語学習だと、その中に深く入る、混じる、没頭するという意味合いになります。日本では、英語を学習するために英語環境を作り、生徒たちが生の英語に浸ることができる状況をイマージョンを呼び、そうした環境を作ることを熱心に推し進めています。話せる英語、使える英語を学ぶためには、そういう環境がベストだからです。

ICETの教育は、そのイマージョンをまさに体制化したものです。オーストラリアの学校という英語圏の学校環境にあって、英語をカリキュラムに則って専門家からきちんと学び、ホストファミリーとシナリオのないところで英語で生活するわけです。それを1年間するのですから、伸びないはずがないのです。もっとも、この環境を上手に使ってきた生徒と、iPhoneやiPadで夜中まで遊んだり、ホストとの会話が少なかったり、週末日本人と遊び歩いていた生徒との間には、収穫の中身には大きな隔たりは生じていることでしょう。生徒それぞれの「努力」に対する感じ方がまったく違うからです。

今日は、今月半ばから日本に短期留学するDHSの2名の生徒たちが日本語を浴びせられ、文化について学ぶイマージョンがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ICETの生徒たちには、絶対に英語を使ってはならないという指示が出ていました。これが意外に難しく、すぐに使ってしまいたくなるのですね。近くで聞いていて興味深かったのは、「どのくらい、日本にいますか」という質問に、どんなに質問の仕方を変えても答えを得られなかったことです。言い方を替え、言葉を替え、いろいろ試してみるのですが、適切な答えは戻ってきません。遂にあきらめ、次の質問に移りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

床に正座してお蕎麦を食べ、納豆を試し、その間も日本語での質問攻め。StephanieとEmilyは、ランチ後には、呆然とするほどに疲れ切っていました。

そして、ICETの生徒たちは・・・ 極め付きの言葉が出たのです。

「僕たちを受けたホストがどれだけ大変だったか、今初めてわかった!」と。

気付きというものはすばらしいですね。今日活動した生徒たちは、ホストファミリーとの時間をいろいろな意味で今までよりもさらに大事にするようになるでしょう。

お蕎麦を茹でたり、食卓をセットするためにたくさんお手伝いしてくださった香苗さん、そして、コウキ君、ありがとう!

 

 

 

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