悲喜こもごも

投稿日:2012年11月19日

”Sweet Sixteen”という言葉があります。

15歳でもなく17歳でもなく、16歳。この表現ができた頃の時代には、きっと16歳という年齢が、まだ恋をするにも初々しく、自立しきっているわけでもなく、周りの大人にも子どもにも柔らかい印象を与える年齢だったのでしょうか。現在でもまだ16歳は、かわいい年齢です。

「もう3週間経ったら日本に帰れるううう!」と今にも嬉しさで踊り出しそうになる生徒。「帰りたくな~い」と涙ながらに訴える生徒。その両極端の間のどこかに1年組の生徒たちの全員が今います。お母さんやおばあちゃんのおいしいお料理をいただきながら、この1年間の体験を語る日がどんなにか待ち遠しいことでしょう。

16歳、17歳で家族を離れ、異国の地に来る、それも、帰りたい時に帰れるわけではなく、1年拘束されるということは、やはり、相当な覚悟の要ることで、簡単にできることではありません。この1年は、本当に重みのあるものです。その終わりが今目の前に見えてきたことで、みんなの気持ちが様々に揺れています。

それは当然のことです。それだけにこの1年の重みが今感じられることでしょう。

 みな、見事に成長しています。それを自分で自覚し、自信としてにしっかりと中に落としてから帰国して欲しいですね。

 先生方は、ここ数週間、特に先週から先週末にかけては、食事の時間も割いて成績表を用意しています。日本語に訳すという作業が入るために1週間ほど時期を早めています。DHSの選択授業の成績は、普通は12月半ばまで出てきませんので、時期外れの今にICETの生徒のためのコメントを書いていただくための連絡調整も容易ではありません。

そんなふうにして出てくる成績には、様々なコメントが書かれています。一人一人の先生が、心をこめて子どもたちの学習の様子、姿勢、未来へのアドバイスなどを書いています。成績表は、3年生に進級するために、そして、大学に進学するために大事な書類です。帰国したらすぐに学校に提出するような形になるかもしれませんので、保護者の皆様には、帰国後数日の間に、どうぞ、じっくりとお目を通してくださいますようお願いいたします。

がんばったところは、どうぞ、たくさん褒めてあげてください。結果として出てくるものの行間には、この1年間の努力がいっぱい詰まっています。数字で出ないもののほうがほとんどです。1年間、乗り越えてきたということだけで、とってもすばらしいことなのです。さらにその上に、きちんと勉強しがんばってきた事実は、形では出ません。でも、れっきとした事実としてあるのです。

1年前よりもずっと大人になった感じが、身体からも表情からも言葉からも溢れ出てくることでしょう。その成長を感じるたびに褒めてあげてください。最初の着地でそれがあれば、それは、自分が肯定的に受け入れられたという証明となり、それもできるだけたくさんあれば、それが留学の成果として、留学の成功として期待に応えられたということになり、次のステップに自信を持って進むことができます。

 

 

 

 

 

 

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る