IELTS (アイエルツ)

投稿日:2012年11月20日

英語力を試すための国際的な試験がいくつかあります。

日本でよく知られているのは、TOEICとTOEFLです。

TOEIC- The Test of English for International Communication は、国際的な環境の中で就業している際に必要とされる日常英語を審査するものです。アカデミックなものではなく、仕事環境のための試験です。日本では、そのことが理解されているのどうかよくわかりませんが、大学という学術的な場での入試の材料としていろいろな大学で採用されています。

TOEFL- Test of English as a Foreign Languageは、アメリカの大学に行く場合によく使われます。130カ国で実施されているということで、オーストラリアでも無いことはないのですが、あまり使われません。

オーストラリアでよく使われているのは、IELTS –  International English Language Testing Systemです。イギリスのケンブリッジ大学で開発され、世界中の大学や学術機関での勉学や研究、また就労のためのコミュニケーション能力を見るものです。英語の4技能(聞く、読む、書く、話す)を一人合計4時間近くかけて審査します。

 ICETでは、生徒たちの英語力の進歩をいろいろな方法で測ります。クラスの中での受け答え、授業中のディスカッションへの参加と言語の使用、語彙や言い回しのミニ・テスト、学期末の考査、リサーチの結果、エッセイの書き方や内容の濃さ、プレゼンテーションの内容と発表、宿題のできばえなどなど、いろいろなものがあります。IELTSもそのひとつです。

ICETには、IELTSの公式な審査官の資格を持った先生が2名います。公式な会場で受験するには200ドル以上の受験料がかかります。でも、幸いなことに内部に審査官がいますので、先生たちにその技能を駆使していただき、進歩ぶりを客観的に測定することができます。当然、ICETの生徒たちは無料です。

ICETの生徒は1年に3回、様々なIELTS用の教材を基に作成されたテストを行います。テストはオーストラリア到着後の1月と、ちょうど半ばの6月か7月、帰国前の11月に実施されます。

 IELTSの結果はバンド1から9までで表されます。 0.5単位のバンドも可能です。これらのバンドはTOEFLのペーパーテストと比較しますと、以下のように換算することが可能です。おおよその比較は次のようになります。

IELTSの2.0はTOEFLの300.オーストラリアの11年生の学習に互角に臨めるレベルとされているIELTSの5.5は、TOEFLの525。IELTSの8.0はTOEFLの640という具合です。

先週に受けたテストの結果が今日戻ってきました。

みんな伸びていることは言うまでもありません。どれくらいの伸びを示すかというのがみな関心のあるところですが、バンドを3つも4つも伸ばしている生徒もいます。それは、画期的な伸びです。すごいことです、1年でそれだけの力を付けるということは。でも、それがどれだけの意味を持つかは、残念ながら実際にIELTSを受けられた方にしか理解していただけないかもしれません。実際には、バンドをひとつ伸ばすだけでも大変な努力が要ることなのです。

みな、出発点が違うのですから、終着点も違います。「伸びた! がんばったもん!」という声が聞かれるのが一番嬉しいことです。

IELTSという見える点数での成長もひとつ。でも、普段の授業で、聴くことができ、ノートを取ることができ、課題を完了することができ、エッセイを書くことができ、先生とコミュニケーションを取ることができる、それを全部英語でできるように1年でなったのですから、本当によくがんばったということになりますね。

おめでとう!!!

 

 

 

 

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