ホストファミリー
投稿日:2012年12月19日
ICETの生徒たちは、みな、ホストファミリーにお世話になります。
留学中に達成したいこととして生徒の皆さんがあげる項目の中で圧倒的に多いのは、次の3つです。
* 自立したい・自分を見つけたい
* 英語力の向上と文化の理解
* ホストファミリーと本当の家族のように仲良くなりたい
今日は、このホストファミリーについて考えてみましょう。
全く知らないみなさんを1年間預かってくださるというのは、どんなファミリーなのでしょうか。あなたの日本のお家に置き換えてみましょう。みなさん(生徒のみなさん、そして、親御さん)は、1年間外国からの高校生を預かるとしたら、どんなことを基準にして、預かろうと決めますか?
学校から依頼されたから?
楽しそうだから?
外国の文化を知ることができ、外国に友達ができるから?
役に立ちたいから?
そういう貢献をして世界に自分の広がりを持つことが大事だから?
家にいながら異文化と接することができるから?
全く普段とは違うことを体験してみたいから?
2-3週間の短期であれば、比較的簡単に決断することができるでしょうが、1年間となると、自分たちの普段の生活のリズムに、そして、家族内の人間関係にどういう影響があるのか真剣に考えますでしょう。
勇気が要ります。覚悟が要ります。
あなたを預かってくださるホストファミリーは、何に価値を置いてあなたを1年預かると決めたのか、こちらに到着してしばらくしたら質問してみてはどうでしょうか? きっと、感動するような答えが戻ってくるかもしれまんせんよ。
ファミリーから戻ってくる答えの中には、次のようなものがあります。
* 自分が留学した際にお世話になったから、その恩返しがしたい
* 日本が大好きだから
* 自分の子どもたちに異文化の体験をさせたい
* 全く違う文化の国から来た若者と時間を持つことに魅力を感じるから
* 子どもに兄弟姉妹が欲しいから
* 成長を見るのが楽しみ
などなど。
あなたが直接に尋ねたら、思いがけない、そして、もっとすてきな答えが戻ってくるかもしれません。あなたの未来ノートに、ホストに質問したいことを書いてみましょう。
そんなふうにあなたを受けるためにいろいろ考えてくださったファミリーに、あなたは、どのような姿勢でお世話になったらいいと思いますか? どんなふうにしたら、ファミリーにあなたを受けてよかったな、と思っていただけると思いますか?
それも、未来ノートに書き込んでいきましょう。
ICETのホストファミリーには、もう10年以上もホストと続けてくださっているファミリーがいくつもあります。時には大変なことがあっても、生徒たちの成長を見ることが大きなやり甲斐、生き甲斐になるのだと言われます。日本に娘、息子がこんなにたくさんいる、とよく日本に旅行される方もあります。何年経っても、電話やカードが送られてきて、新婚旅行で訪ねてくる卒業生も少なくありません。
帰国後に、頻繁に連絡があれば、ホストファミリーは本当に幸せな気分を味わうことができます。帰国後に、うんともすんともなければ、1年の時間が一体何だったのだろうと、まったくときめきの無いものとなってしまいます。
ICETのほとんどのホストは、口コミです。ホストをしてくださった方からのご紹介です。つまり、とても上手にいって楽しんで下さったホストからの紹介ということです。いやな思いをされ、二度と受けたくない、というファミリーも時にはあります。そのいう場合には、新しいファミリーの紹介など無いのが当たり前です。
スー先生は、みなさんと面談し、ホストを訪問し、約2ヶ月かけてマッチングを決めていきます。「最高の組み合わせと思ったら、猫アレルギーがあったのよね」というようなことが起こると、ひとつ動かすだけでは済まず、また、組み直しというようなことになります。ひとつひとつの要素を細かく検討し、これ以上に望ましい組み合わせは考えられないという状態になるまでに、2ヶ月ほどかかるのです。
このようにしてあなたのホストファミリーは決まっていきます。そして、どのホストファミリーもあなたの到着を心待ちにして見えます。あなたは、どんな準備をしていますか? それも、あなたの未来ノートに書き込んでいきましょう。
ホストファミリーの善意とあなたの一生懸命な気持ちがしっかりとスクラムを組めるように。