The Hero’s Journey (2)

投稿日:2013年1月28日

土曜日のお天気とは打って変わり、昨日と今日は、雨です。

ホストとの最初の週末がせっかくの3連休でしたのに、お天気はちょっと惜しかったです。でも、クイーンズランドの洪水の被害のことを思えば、恵みの雨で済んでいるシドニーのこの状態はありがたいと思わないといけないですね。

今日は、月曜日なのですが、Australia Dayの祝日が土曜日に重なったので、今日は代替のお休みです。昨夜と今朝にかけての電話での状況では、全員、生徒たちもホストファミリーも揃って ”happy”という状態でしたので、出だしは好調です。

明日から学校です。といっても、現地の生徒たちはまだお休みなので、ICETの生徒たちはみんなに会える機会は巡ってきません。オリエンテーションの続きです。

さて、昨日のThe Hero’s Journeyに戻りましょう。

変化を求める声が聞こえ、その呼び声に応え、決断し、実行に移しました。留学生ならば、飛行機に乗った段階です。新しい地では、mentor(人生の先人たちとでも言えばいいのでしょうか)に会います。ホストファミリーであり、先生たちであり、仲間であり、先輩たちであり、自分に指針を示してくれる人たちです。夢を広げる留学」の78-80ページの「留学における精神的成長過程」と、81-94ページの「様々な感情を体験する」の章に、ここからどんな過程を通っていくかが綴られています。ほとんどの留学生が程度の差こそあれ、この過程を通ります。

実はここで少し驚くことがありました。「夢を広げる留学」を読んできた生徒が、半分にも満たないことでした。このマニュアルには、過去20年間にこのプログラムを通過した先人たち、先輩たちの知恵がたくさん詰まっています。せっかく準備ができる材料を手中に持ちながら、それに目も通していないということは、これから泳ぐのに、準備体操無しに、そして、泳ぐ場所の知識無しでプールや海に飛び込むのと似ています。

試合に臨む前に準備しない選手はいませんでしょう。1年間という留学に臨むのに、せっかくある材料を使わなかったことはとても惜しまれます。なぜなら、しなくていい苦労をしなければならないことになるからです。

さて、mentorに会って、新しい生活が始まりました。ここからは、もう後戻りできない一線を越えたことになります。仮に物理的に戻ったとしても、もう、以前の自分とは違う自分がそこに存在するようになっています。

新しい挑戦が始まり、試行錯誤の連続になるかもしれません。でも、そこには、応援してくれる人々がいます。自分の決意、熱意、才能、技能も多いに自分の後押しをしてくれるでしょう。

一方で、敵となるものも現われるかもしれません。ホームシック、孤独感、思ったほどに自分の英語が通じない、周りは英語だけできつい、自分の英語が伸びないという不安、スランプ、病気、単語が思うように覚えられない、授業についていけない、ホストと意見が合わない、自分の中の迷い、人間関係のもつれ、友達との対立、友達との比較、ホストと上手に交流できない、キャンパスでなかなか友達ができない、英語が思うように使えない、等々、無限の心の迷いに向かい合うことになるかもしれません。

でも、ICETの生徒たちには、似た様な過程を通る仲間たちがいます。先生たちがいます。先輩たちがいます。学校全体の支援があります。一人で旅をしなくていいのです。苦しいところを通り抜けるたびに、大きくなっていきます。逞しくなっていきます。違う考え方ができるようになっていきます。自信が付いていきます。

旅は、続きます。そして、やがて、日本に帰国する日が来ます。

とても良く知っていたはずの国に戻るのですが、実は、自分の中身が大きく変わっていることを戻ってから始めて明確に自覚するようになります。そこでまた、葛藤と成長があるわけです。

そんなふうに、自分のHero’s Journeyは、無限に続いていきます。誰もがこのような過程を通ります。自分の人生を創って歩む人と、そうではなく環境に流されていく人の違いは、人生において自分がすることはすべて自分の選択であることを知り、自分を創り上げていくものが何であるかを明確にその都度認識して歩んでいるかいないかです。その違いが、人生を無限大に違うものとしていきます。

ICETの生徒たちは、そのことをしっかりと自覚してこの1年を歩んでいきます。

 

 

 

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