コウメイさんの訪問
投稿日:2013年2月5日
コウメイ君が訪ねてくれました。
ニュージーランドのクライスト・チャーチにあるカンタベリー大学で哲学を勉学するために日本を発ち、シドニー経由で、1年数ヶ月ぶりにDHSを訪問してくれたものです。
普通、母語でない言語を修得するには、5年から6年かかるのが通常と一説では言われています。コウメイ君は、ICETの3年間のプログラムで、デイビッドソン・ハイスクールを首席で卒業しました。外国語の修得に関する定説を覆すような現象を創り出しました。
その彼に、ちょうど良い機会ですので、これから最終学年の過程を通る生徒たちに効果的な学習の仕方を教えてもらうことにしました。
在学中から、級友や後輩に、数学や英語を熱心に教えていた彼は、「もちろんいいですよ」と快諾。
しっかりと計画を立てての登校。
丸々 2時間、いろいろなことを教えてもらいました。同じことについてであっても、普段ESLの先生から言われていることとはまた違った生徒の視線からでは全く違う新鮮さがあったことでしょう。
すばらしいアドバイスが詰まっていました。
授業は、たまたまCAPDの時間。12年生のCAPDは、時事問題を語ったり、ニュースや論説文、短編のエッセイなどを読み、それについて議論し、時代の背景を探ったり、筆者の裏にある想いを汲み取ったりしながら、自分の見解をまとめ、小論文という形にまとめていく授業です。
普段は英語浸けの毎日なので、ICETの生徒のみが集まり、プレッシャーがなく、気心が知れた仲間で日本語で思う存分話し、リラックスできる唯一の空間です。
たとえば、こんなアドバイスがありました。
「点数が取れる方法を知りたいですか?」という質問に、突如、みんなの瞳がキラリ。「それは、シラバスを愛読書にすることです」という答え。シラバスというのは、授業の元になるもので、教育省から出されています。各教科の先生たちは、このシラバスを元に、授業を組み立てます。シラバスから外れることはなく、卒業試験もそのシラバスが元となります。それ故に、シラバスを愛読書にせよ、というアドバイスは、ふう~ん、なるほどと、うなるようなアドバイスです。
それを徹底的に研究し、自分の方法で書き直し、まとめのノートを作る。それが成功への道だということ。他の誰からのアドバイスよりも的確なものでしょう。
他にも、時間の管理、集中の仕方、健康的な日常の生活、知識や知恵を分かち合うこと、教えや批判を自ら求めていくこと、学習を楽しむことなど、いろいろな角度からの話がありました。
大学の名前で選ぶのではなく、自分を深く見つめ、何をしたいのか、何を学習したいのかという角度から、自分がしたい学問ができる大学を見つけるように、というアドバイスもありました。
コウメイさん、ありがとう! 後からそれを聞いた11年生もアドバイスをいただきたいということですので、木曜日にお願いします。
12年生のみなさん、今日のヒントを早速に毎日の時間に活かしてくださいね。