Hard facts (2)

投稿日:2013年2月25日

 留学してちょうど1ヶ月。

そろそろ、こちらの生活に慣れてくる頃です。生活のパターンも確立してくる頃です。最初の数週間の緊張感はなくなります。

この頃に、ひとつの岐路がきます。初志貫徹で、すべてが新鮮、やろう、がんばろうという気持ちを持って日々挑戦していくか。あるいは、すこし慣れてきたところで、毎日の生活リズムを惰性としてしまうか・・・

日々、新しい挑戦に向かうようにと伝えたところ、よし、やるぞというガッツの表情の中に、いくつかちょっと悲しげな表情がありました。

大変でもこんなに一生懸命やっているのに・・・ という気持ちだったのかもしれません。

今が肝心と思って、奮起を新たなものにしましょう。そうやって、自分の気持ちや意欲を継続していくことが最終の大きな成果と喜びにつながっていきます。

ところで、この頃になると、生徒たちは、また違う種類の挑戦に直面します。彼らとはまったく直接の関係の無いところで起こったことなのですが、避けて通ることができない「情報」「歴史」「衝突」「新知識」に対面します。その情報があまりにも大きく、衝撃的であるために、どういうふうに処理していいのか、どんな気持ちで対処すればいいのか、どのような見解を持てばいいのかわからない、新しい種類の問題です。でも、それが、外国に出るということのひとつのhard factsなのです。

ふたつの国があれば、ひとつの事実に対して、必ず、ふたつの見解があります。そのふたつの見解の中にもさらに、立場によって、観る角度によって様々な見解があります。そうした、情報や見解は、日本にいたら晒されなくても済むものです。でも、日本を出て、外国に住み、世界が生きる舞台になった瞬間から、様々な国の見解が飛び交っていることを認識するようになります。

知らないでぶつかるに任せるよりも、きちんと学習し、両面からの理解を図ることが極めて大事なこととなります。

過去の歴史とその解釈を扱う情報と向かい合うことは、勇気が要ります。でも、それに敢えて向かい合うことで、人類の歩みやその背景にある社会、さらには、人間の深さや偉大さを学ぶことができます。

Peace and Conflictという大きなテーマの元で、Global IssuesとCAPDの両方で、英語と日本語で、第一次大戦前から第二次大戦の直後までのことを今学期の終わりまで学習していきます。2月19日は、1942年に日本がダーウィンを攻撃した日です。90回を越える空爆を半年にわたって行った事が報道されます。

どちらがどうということではなく、世界の地図とありようを塗り替えた第一次・第二次大戦、そして、その後の流れを知ることで、現在の地球模様がよく見えてきます。双方から見解を比較しながら学べるということは、とても幸運なことです。

内容は、また、徐々にご紹介していきましょう。

 

 

 

 

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る