Orientation

投稿日:2011年1月25日

 一昨日も昨夜も、電話はとても静かでした。ホストファミリーで、みな問題なく上手に行っていることの表れです。

 それを証明するかのように、登校してきた生徒たちの表情はとても明るく、「楽しい!」「いい感じ」「夕食のバーバキューがおいしかった」「話しがちょっとだけだけれど、(英語で)できた」「最高!」などなど、いい反応が戻ってきています。朝学校に送ってくださったホストファミリーの皆さんも、まったく「問題無し」”Good”‘ ということで、出だしは上々です。

 今日は、オリエンテーションで終始しました。Mr. Gavinからは、次のようなお話がありました。

 「みんなの2011年は、日本ではできない体験の年。オーストラリアの42%の人口が、この国以外で生まれた人々である多国籍多文化の環境は、世界の人口分布をそのままひとつの国にまとめたようなものなので、その環境を日本の中で再現することは不可能。この環境は、世界の中に生きる人間としての資質を培うには最高のもの。ここで、自分のベストを尽くし、自分の最高のものを身につけて欲しい。行動の選択の蓄積が12ヵ月後の自分を創る。その自分を創るのは、ほかでもない自分。」

 午後は、2年目、3年目の先輩たちが、自分たちの体験を基に作成した’Golden Rules’について説明しました。学習の効果をあげるのも、人生を豊かにするのも、「姿勢」「何をするか」に大きくかかってきます。1年という限られた期間をどうしたら有効に使えるのか、たくさんのアドバイスがありました。ぜひとも、活かして欲しいですね。

初日の笑顔

 日本から海外に出る留学生の数が減っているという記事をよく目にします。昔は、企業の花形だった海外出張も、このごろは、「出たくない」と拒否する人が出てくるようになったと聞きます。日本は、本当に快適で住みやすい国です。あえて、苦労するためによその国に行く必要などまったくありません。

 でも、GDPは、遂に中国に抜かれました。大卒の就職内定率が70%を切る中、企業は、中国やベトナムに働き手を求めに出ていきます。日本人の英語力は、北朝鮮と並んでアジア全体のビリです。国際会議に出る日本人が発言しない、「前向きに検討します」と即答を避ける、といった記事が目につきます。外から観る日本は、どんどんと国際社会から遠ざかっているように見えます。

 そうした状況の中で、高校生という若い年齢でオーストラリアに出てきた若者たち。その勇気と気概はたいしたものです。そして、彼らを信じ、彼らの未来に大きな資本を投じ、遠くに手離されたご両親の大きなお気持ちと、未来社会のニーズを見通された先見の明に敬意を表します。国際的なセンス、視野、そして、英語無しに、これからの仕事での活躍は限られたものになってしまいます。

 20年前にこのプログラムが始まった頃は、女子の中に男子がポツリ、ポツリでした。去年、今年は、男子の数が大幅に上回るようになってきました。男の子にも、あるいは、男子だからこそ違う教育システムの中で冒険をさせる、という考え方が少し定着してきているのかもしれません。

 16歳で、二カ国の、そして、まったく違う教育制度で教育を受けることができる。それがどれほど特別のことであるか・・・

 みんな、それをしっかりと理解して、ベストを尽くすという形で、自分の夢を追い、ご両親の支援に応えていくことでしょう。

 (できるだけ均等にしたいのですが、写真を撮るチャンスがあったりなかったりで、なかなか登場の機会がない生徒さんがあるかもしれませんが、長期的には、均等になるよう努力いたします。ご理解をいただければありがたいです。)

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