国立博物館2
投稿日:2013年5月1日
オーストラリアには、ポッサムという動物がいます。
リスのような形をした夜行性の動物です。温度の高低差が大きな内陸部では、ポッサムの毛皮が暖かなコートになり、内側には、持ち主や部族の物語が刻まれていることが多いということです。
棍棒は、土の中のものを掘ったり、動物との戦いに使ったり、杖にもなる便利な棒。周りには、やはり紋様が施してあります。右の写真の棒は、先に槍を乗せて、遠くにスピードを持たせて飛ばす道具。
薬草をつぶしたり、鉱石から色を作り出したりする石。これは、私たちもスパイスを練るためによく使うものです。右手のざるは、トーレス海峡に住む島民たちがよく使う魚獲りの用具。
いろいろな用具に触れ、hands-onの楽しいレッスンでした。
この後、生徒たちは、グループ毎にカメラを渡され、博物館のアボリジナル文化とトーレス海峡文化の部屋で、自分たちの印象に残るものを3枚、写真を撮りました。
生徒たちが撮った写真は、下記のURLに掲載されています。博物館のサイトです。
案内してくださったデボラさんとアマンダさんが、「こういう本をどのグループにあげるわけではないけれど、あなたたちは、とても特別なグループだったので、プレゼントします」と5冊アボリジナル文化に関する本を下さいました。後半にあるGlobal Issuesでのクラスでのアボリジナル文化の学習に多いに役立つことでしょう。
「特別なグループだから」と、さらに、特別なことがありました。普段は公開されていない部屋を見せてくださいました。電気を当てるだけで害を与えるので、普段は暗室として公開しないのだということ。いろいろな地域から収集したアボリジナルとトーレス海峡の人々が使っていた用具や儀式用のマスクやジューエリーが展示されていました。
博物館の中庭は、文化的・科学的英知を集めて建造されたもののようですが、「HOME」という言葉をいろいろな言語で書いた一角がありました。今年から、ふたつの家族を持つようになった生徒たち。
この文字から、どんなことが彼らの脳裏や心に飛来したのでしょう・・・