ときめきの2時間
投稿日:2013年5月10日
学びたいという空気がいたるところに漂っている・・・
そんなことを感じた今日の2時間でした。2時間というのは、今日、私が学校で生徒たちと触れ合い、交流し、彼らのしていることを眺めていた時間です。
Mr. Kolokossianからは、「予定よりも1週間も早くアサインメント(リサーチやエッセイを書く課題)を提出した生徒がいる。1週間も早いなんて!」と喜びの声が聞こえてきました。
「Dispatch (ディスパッチ)」というDHSの学校新聞に掲載する記事を書くことになったので、書き上げたからそれをチェックして欲しいという生徒。ノートに何通りか書いたものがありました。一生懸命考えてきたのでしょう。チェックができたら、すぐその場で清書に取り掛かっていました。
4人の生徒がランチを食べながら、紙を広げ、あちらこちらに振り回しながら、何か熱心に話をしています。何をしているのかと思えば、英語で数学の語彙を覚えているのです。お互いに確かめ合い、テストし合い、しっかりと覚えようとしていました。
選択教科の仕上げをするために、よりクオリティの高いプリンターで印刷を試みている生徒たち。
同じく選択教科で出された宿題を仕上げるために、一生懸命レサーチしている生徒たち。
6時限目の今日最後の授業なのに、終わってからも、もっとわかろう、理解しよう、数学を好きになろう、より上手に問題を解けるようになろう、と先生に補習をお願いしてがんばっている生徒たち。その横には、来週のプレゼンテーションの用意をするために学校に残った生徒たちが。金曜日の午後は、オーストラリアでは、ゴールデン・タイム。授業が終われば、みんな1分でも早く学校を離れようとするのに・・・。
週末に図書館で学習するための計画を立てている生徒たち。
今読んでいる本、そして、ここ最近読んだ本の内容、受けた刺激、自分の情熱などを語ってくれる生徒。
昨日も、難しいドラマのアサインメントに必死に挑戦していた生徒。
なんでしょう、この勉強ぶりは。それも、みんな楽しそうにやっているのです。
学問の神様ならぬ天使が、みんなの頭の上に魔法の粉を振り掛けたのかもしれません。
用事で一歩学校の外に出れば、たまたま下校してきた生徒が、
「先生、小鳥が巣を作っている。見たいでしょう?」とすぐそばの樹まで連れて行ってくれました。何の鳥の巣かはわからないのですが、頭上に見上げる巣の中には、小鳥がいそうな気配がしていました。
秋の街路樹の脇で、ICETの生徒たちと一緒にいる幸せを改めて感じた午後となりました。